第3四半期は?

暑さが和らいだと思ったら、今年も気がつけば残り3カ月となりました。

そこで、恒例の四半期毎のパフォーマンスを振り返りましょう。今回は、2015年第3四半期(7~9月)についてみてみましょう。

ちなみに同期間、米ドル円は122.41円(6月末)から120.24円(9月末)と2.2円の米ドル安円高が進みました。

世界同時株安

今回のポイントは以下の2点です。

(1)中国株式はじめ世界株式が大幅下落

中国の景気減速懸念やそれに伴う資源価格の下落により、中国株式および新興国株式市場は20%下落、日本株式も14%下落と世界同時株安となりました。

(2)ブラジル国債が大幅下落

目を引いたのはブラジル国債です。

第3四半期では円換算で27%と大幅に下落しました。9月にS&Pがブラジル国債の格付けを1 段階引き下げ、BB+にすると発表したことなどによる、ブラジルレアルの大幅下落がひとつの要因です。

今後の行方は米国と中国か?

今後マーケットは米国の利上げ開始時期を巡る見方や中国の経済・政策動向に注目が集まることが予想されます。特に、中国経済の減速が予想以上に長引いた場合には、商品市況や世界経済へのマイナスの影響が広がる点には注意が必要です。

ラストスパートをかける資産はどの資産でしょうか?

主要資産の2015年第3 四半期の騰落率(月次、円換算、期間:2015年6月末~2015年9月末)

(※日本株式:日経平均株価、米国株式:ダウ工業株30 種平均、中国株式:香港ハンセン指数、新興国株式:MSCI 新興国株価指数、米国リート:FTSE/NAREIT オール・エクイティ・リート指数、米国ハイイールド債券:シティ・ハイイールド・マーケット指数、ブラジル国債:JP モルガンGBI-EM ブロード・ディバーシファイド・ブラジル指数)
(※MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。)
(出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成)

●ピクテ投信投資顧問が提供する、「ボンジュール」からの転載です。