米Microsoftは6日(現地時間)、同社製スマートフォン「Lumia」の新モデルとして、OSにWindows 10 Mobileを搭載した「Lumia 950」と「Lumia 950 XL」を発表した。米国では2015年11月の発売を予定し、価格は「Lumia 950」が549ドル、「Lumia 950 XL」が649ドル。

Lumia 950

Lumia 950 XL

「Lumia 950」と「Lumia 950 XL」はWQHD(2,560×1,440ドット)の有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン。両モデルの大きな違いは、ディスプレイサイズと搭載するプロセッサで、「Lumia 950」は5.2型ディスプレイにSnapdragon 808(6コア/1.8GHz)、「Lumia 950 XL」は5.7型ディスプレイにSnapdragon 810(8コア/2.0GHz)を採用する。いずれもプロセッサの冷却に水冷システムを採用する。

WQHD(2,560×1,440ドット)の有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイにはコーニングのゴリラガラスを採用し、Lumia 950はゴリラガラス3、Lumia 950 XLはゴリラガラス4を用いている

プロセッサの冷却には水冷システムを採用する

背面に2,000万画素のメインカメラを搭載。オートフォーカスや光学式手ぶれ補正といった機能に加え、3基のLEDによるフラッシュにより自然な明るさを実現するという。また、4K/30fpsでの動画撮影が可能で、動画の保存形式はMP4/H.264。一方、フロントには500万画素のインカメラを搭載。フルHD(1,920×1,080ドット)での撮影に対応する。Windows Hello Betaをサポートし、赤外線カメラを使った顔認証により、ロック解除などが行えるという。

メインカメラは2,000万画素。3基のLEDフラッシュにより自然な明るさの写真が撮影できるという

Lumia 950の背面カメラ

Lumia 950 XLの背面カメラ

本体にUSB 3.1 Type-Cコネクタを採用し、充電やほかのデバイスとの接続に利用する。Windows 10 Mobileには「Continuum」と呼ばれる機能を搭載しており、外部ディスプレイに接続すると、PC版のWindows 10と同じUIで操作できる。Microsoftでは、別売りのオプションとして「Microsoft Display Dock」を用意し、ディスプレイやキーボード、マウスと接続することでPCのように使うことが可能としている。

Microsoft Display Dock。USB Type-CコネクタやUSB Type-Aコネクタ、HDMI、DisplayPortを備える

利用イメージ。外部ディスプレイへはフルHD海道度で出力される

このほかの仕様は、メモリが3GB、ストレージが32GB、200GBまでのmicroSDXCカードのサポートやクラウドストレージ「OneDrive」が利用できる。通信機能はIEEE 802.11 a/b/g/n/ac対応無線LANi、Bluetooth 4.1、LTEなど。

対応バンドはLTE FDDがBand 1(2100MHz) / Band 2(1900MHz) / Band 3(1800MHz) / Band 4(1700/2100MHz) / Band 5(850MHz) / Band 7(2600MHz) / Band 8(900MHz) / Band 12(700MHz) / Band 17(700MHz) / Band 20(800MHz) / Band 28(700MHz)。WCDMAがBand 1(2100MHz) / Band 2(1900MHz) / Band 4(1700/2100MHz) / Band 5(850MHz) / Band 8(900MHz)

バッテリ容量は「Lumia 950」が3,000mAh、「Lumia 950 XL」が3,340mAh。連続通話時間(3G利用時)は、「Lumia 950」が18時間、「Lumia 950 XL」が19時間、連続待受時間はともに288時間(12日間)。

本体サイズと重量は「Lumia 950」がW73.2×D145×H8.2mm/約150g、「Lumia 950 XL」がW78.4×D151.9×H8.1mm/約165g。