2014年7月に新会社を設立したローコストキャリア(LCC)のエアアジア・ジャパンは10月6日、国土交通省から航空運送事業の許可を同日付で受理されたことを発表した。中部空港(セントレア)を拠点に、札幌(新千歳)、仙台、台北(桃園)の3路線を2016年4月上旬に開設する。
各路線は1日2往復を予定しており、航空券は11月下旬に発売する。具体的な運賃については未定だが、大手の同一路線に比べて半分から3分の1程度に設定する見通しという。10月16日にはエアバスA320初号機を受領し、就航に向けて各種手続きを進めていく。
エアアジア・ジャパンは2011年にANAと合弁で設立し、2012年8月に成田=新千歳線などに就航したが、業績不振や方向性の違いにより2013年に合弁を解消。同年に日本市場から撤退した。エアアジア・ジャパンの代表取締役兼最高経営責任者であった小田切義憲氏は2013年にANAを退社し、2014年7月に改めてエアアジア・ジャパンの代表取締役社長として新生エアアジア・ジャパンを発表した。
同社は2015年9月25日付で株主と議決権の割合を変更。エアアジア・インベストメントを筆頭に(33%)、楽天(18%)が続くのは従来と変わらないが、ノエビアホールディングスは13.4%から18%へ、アルペンは7.4%から18%へ、それぞれ議決権比率を上げた。
さらに、フィンテック・グローバル・トレーディングが新たに加わり、13%の議決権比率を所有する。なお、従来第2位だったオクターヴ・ジャパン インフラストラクチャーファンドは議決権比率を失ったが、今後も出資は継続となる。