シャープは10月6日、インターネットに接続して暮らしをアシストする「ともだち家電」に対応したプラズマクラスター冷蔵庫「SJ-TF50B」と、ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XP2WF」(以下、AX-XP2WF)を発表した。発売はいずれも10月30日。価格はオープンで、推定市場価格はSJ-TF50Bが360,000円前後、AX-XP2WFが210,000円前後だ(いずれも税別)。
ともだち家電とは、インターネットに接続することで、ユーザーに合わせた音声アドバイスや運転をしてくれる家電のこと。各家電に搭載された人工知能「ココロエンジン」が、クラウド上に保存されたデータと連携することで、適切なアドバイスや運転を実行するという。
冷蔵庫の中身を把握する冷蔵庫
SJ-TF50Bは、対話をしながら庫内の食品管理ができる冷蔵庫。食品を冷蔵庫に入れる際に声で食品名を登録しておくと、冷蔵庫が使用期限が近づいた食品を教えてくれる。「期限が近い食品でなにが作れる?」と尋ねると、レシピを提案する機能も持つ。
専用のスマートフォン向けアプリ「ココロボ~ド」を利用すれば、冷蔵庫内の食品量や使用期限、保存場所といった詳しい情報も登録可能だ。保存場所を登録することで「マスタードどこにいったっけ?」と聞くと「小物ポケット右にあるよ」などと回答してくれる。
冷蔵庫に買いたい食材をつぶやくだけで、「買い物メモ」を作成。外出先からスマートフォンで買い物メモを確認できる。冷蔵庫が音声で認識できる食品数は約1,650個で、提案メニュー数は約220種類。
プラズマクラスターによる除菌や脱臭、野菜が長持ちする独自の高湿ロック機構採用「ステンレス・ロック野菜室」や、「節電25」モードでの節電機能などを備える。定格内容積は501Lで、ドア数は6枚、ドア材は強化ガラス製。本体サイズはW685×D699×H1,820mm、重さが96kg。
食材を伝えるだけで自動設定できるオーブン
AX-XP2WFは、使いたい食材や料理のジャンルを音声で伝えると、最適なメニューを提案してくれるウォーターオーブン。たとえば、「鶏肉を使ったメニューを教えて?」と話せば、「チキンステーキはどうですか?」といった提案をする。メニューが決まったら、自動調理データを本体にダウンロード。そのまま調理を開始できる。調理終了後には、音声で評価を登録でき、「高評価メニュー」でランキング上位に表示する。
一般的なオーブンは本体操作パネルを触って、時間や温度などの設定が必要だが、AX-XP2WFは「オーブンで180℃、30分」のように音声で操作可能だ。このため、手が汚れやすい調理中でも、ほとんど画面に触れずに操作ができる。
専用アプリの「ココロボ~ド」と連携させると、オーブンで選択した料理レシピをスマートフォンにダウンロードしておける。また、選択したレシピに足りない食材をチェックする「買い物リスト」も作成可能だ。外出先で足りない食材を確認できるので、買い忘れを防げる。
「冷凍」に「冷蔵」、「常温」など、温度が異なる食材を混ぜても均一に加熱できる「まかせて調理」機能の搭載など、オーブンレンジとしての機能は7月発売の「AX-XP200」とほぼ同じ。外形寸法はW490×D430×H420mm、加熱室の有効寸法はW395×D305×H240mm。重量は約25kg。