JR東日本は6日、上越新幹線の新しい列車「GENBI SHINKANSEN / 現美新幹線」のエクステリアデザインと、各車両をプロデュースするアーティストについて発表した。同列車は2016年春頃から、越後湯沢~新潟間で運転開始される予定だ。

「GENBI SHINKANSEN / 現美新幹線」エクステリアデザインのイメージ(画像はすべてJR東日本提供)

「GENBI SHINKANSEN / 現美新幹線」は新幹線用車両E3系を改造した6両編成(11~16号車)。エクステリアデザインは蜷川実花氏(写真家・映画監督)が担当し、車体をキャンバスに見立て、夏の夜空を彩る長岡の花火を描き出す大胆なデザインを施した。シンボルマークは鈴木直之氏(アートディレクター / グラフィックデザイナー)が手がけ、「現美」の漢字をモチーフとし、「新幹線が水平に移動する速さを表現」しているという。

インテリアをプロデュースするアーティストは車両ごとに異なり、11号車は松本尚氏(絵画)、12号車は小牟田悠介氏(平面)、13号車のカフェは古武家賢太郎氏(絵画)、13号車のキッズスペースは林泰彦氏・中野裕介氏によるアートユニット「paramodel」(絵画・彫刻)、14号車は石川直樹氏(写真)、15号車は荒神明香氏(立体)、16号車はブライアン・アルフレッド氏(映像)が担当。同列車のために制作された現代アートを楽しめる。

13号車カフェの内装イメージ

「GENBI SHINKANSEN / 現美新幹線」の編成図(画像左)とシンボルマーク(同右)

13号車のカフェでは、魚沼産コシヒカリの米粉や佐渡バターを用いたスイーツをはじめ、地元の素材にこだわったメニュー提供。いがらしろみ氏(菓子研究家)がスイーツ監修、新潟県燕市「ツバメコーヒー」の店主・田中辰幸氏がコーヒー監修を担当する。「旅するアートカフェ新幹線」の世界観を感じられる専用サイトも開設されており、来春のデビューに向けてさまざまな情報を提供していくとのことだ。

「GENBI SHINKANSEN / 現美新幹線」は2016年春以降、臨時列車として土休日を中心に年間120日程度運転される予定。「新潟の旅に新たな魅力をお届けする、世界最速の芸術鑑賞にご期待ください」とJR東日本は発表している。