FCAジャパンは24日、フィアットブランドとして初のスモールSUVである新型「500X」を全国のフィアット正規ディーラーで販売開始する。
「500X」は、フィアット「500」が2008年に日本に導入されて以来、「500ファミリー」として初めての新モデルとなる。1957年に誕生した先代「500」のDNAを引き継いだエクステリア・インテリアデザインを採用しながら、ブランド初の四輪駆動・9速ATといったメカニズムを採用する。
エクステリアは「500」ならではの丸みを帯びたフォルムを生かしながら、ヘッドライトの造形などにより、ダイナミックな力強さをプラスした。インテリアはヒップポイントの高さを地上から669mmに抑えながら、レッグスペースを広く確保するなど、快適性を高めている。
四輪駆動システムは、フィアットブランドとして初めての方式で、リアアクスル分離機能を採用するのが大きな特徴。これにより、四輪駆動が不要な走行状況ではエネルギーロスが低減され、燃費が向上する。また、「オート」「スポーツ」「トラクション」の3つのモードを選択できるドライブムードセレクターを採用する。
エンジンは1.4リットルのマルチエアターボで、このセグメントで類を見ない9速オートマチックトランスミッションと組み合わせる。このトランスミッションは専用マッピングを搭載するほか、マニュアルシーケンシャルモードへの切り替えも可能だ。
価格は、FFの「500X ポップスター」が286万2,000円、同じくFFの「500X ポップスター プラス」が307万8,000円、四輪駆動の「500X クロスプラス」が334万8,000円(いずれも税込)となっている。この価格は国内の輸入車のうち、四輪駆動のSUVモデルとして最も廉価だという。