第一生命経済研究所は2日、「孫育て等をめぐる祖父母の支援実態」に関する調査の結果を発表した。同研究所は1995年より「今後の生活に関するアンケート調査」を実施し、『ライフデザイン白書』を出版している。今回の調査は『ライフデザイン白書 2015年』の中から抜粋したもの。調査期間は1月29日~30日、対象は18~69歳の男女7,256人。
祖父母からの教育資金の援助を望む親は2割のみ
「子供の教育費に不安を感じているか」という問いに対し、父親の67.9%、母親の78.7%が不安を感じている。
末子の学齢別にみると、親が一番不安を感じるのは「末子が小学生」で、父親の77.6%、母親の82.6%が同意した。父親と母親の違いをみると、「末子が中学生」の母親では、不安を感じている人が80.5%であるのに対し、父親では63.6%と、母親に比べて15ポイント以上低くなっている。
「子どもの教育資金を自分または配偶者の親(子どもにとっての祖父母)に援助してもらいたいか」という問いに対し、「あてはまる」と回答した親は父親・母親とも約2割にとどまる。
末子の学齢別にみると、「あてはまる」と答えた割合は、末子が中学生の場合に父親の回答割合が母親の回答割合を10ポイント近く下回っている。
「子どもの進路について、自分または配偶者の親(子どもにとっての祖父母)に相談することがあるか」をたずねたところ、父親の20.5%、母親の26.9%が「あてはまる」と答えている。
末子の学齢別にみると、「あてはまる」と答えた割合は、末子が中学生の母親でもっとも高く、36.7%を占めている。一方、末子が中学生の父親では、相談することがあると答えた割合が 20.8%にとどまり、母親より15ポイント以上低い水準となっている。