米Googleは10月5日(現地時間)、Nexusデバイス向けの「Android 6.0 Marshmallow」のソフトウエアアップデートの提供を開始した。
アップデート提供の対象機種は、Nexus 5、Nexus 6、Nexus 7 (2013)、Nexus 9、Nexus Playerなど。同社はまた、開発者向けのGoogle Developersにおいて、Android 6.0のNexusデバイス向けファクトリーイメージ (Nexus 5、Nexus 6、Nexus 7-2013、Nexus 9、Nexus Player)を公開した。OTA (Over the air)ソフトウエアアップデートは順次提供範囲を拡大していくため、全てのユーザーに行き渡るまで時間がかかる。ファクトリーイメージを用いたアップデートにはブートローダーをアンロックするなど専門知識が必要になり、手間もかかるが、すぐにAndroid 6.0を体験できる。
Android 6.0では「Now on tap」で、Google Nowがより効果的にユーザーをアシストする。たとえば、メッセージを通じてディナーに誘われた時に、メッセージ画面でホームボタンを長押しすると、メッセージに書かれているレストランの情報カード、マップや電話、Yelpといった関連するアプリへのリンクが画面下から現れる。メッセージ画面にいながらGoogle Nowのアシスタントを通じて、様々なアプリやサービスからの情報にアクセスできる。
Webとアプリの利用体験の向上も強化ポイントの1つだ。アプリ内でWebViewではなくChromeを利用できる「Chrome Custom Tabs」を用意。App Linksで、アプリ同士を橋渡しするインテントのユーザー体験を改善している。
Dozeというバックグラウンドで動作するアクティビティを抑制する動作モードが導入され、これによって端末を使用していない時の電力消費が大幅に減少する。セキュリティも見直され、位置情報、カメラ、マイク、連絡先、電話、SMS、カレンダー、センサーといった端末の機能やデータへのアクセスをユーザーが柔軟にコントロールできるようになった。指紋を使って個人を識別する認証方法をサポート。デバイスのアンロック、サードパーティ製アプリへのサインイン、Android Payを用いた支払いなどに利用できる。