ドイツのフォルクスワーゲンAGがディーゼル車の排出ガス特性を改善する行動計画を発表している。米国での不正発覚で判明したプログラムを搭載する車両は1,100万台とされるが、同社のブランドで改善対象となる車両は500万台だという。
改善の対象となるのはディーゼルエンジン「EA189」を搭載したEU5適合エンジンで、より新しいEU6適合エンジン搭載車は対象外となる。また、どのように改善するか、技術的な解決方法については開発中であり、10月中に関係当局に提示するという。
今回発表された計画では、最初のステップとして対象となる車両のユーザーに対し、ディーゼル車の排出ガス特性を近日中に改善することを案内する。この改善で、対象車両の走行に影響はないとしている。
改善の技術的か解決方法は10月中に開発され、ユーザーには今後数週間から数カ月間にわたり、その状況が知らされる。また、対象となるすべてのグループブランドは、各国の公式ウェブサイトで対策の進捗状況を掲載。すべてのユーザーに最新の情報を提供する。
このほど行われた社内検討会にて、全世界1,100万台のグループ車両のうち、フォルクスワーゲン乗用車ブランドでは約500万台の車両が対象となり、改善作業が必要になることが判明したとのこと。おもなモデルは第6世代「ゴルフ」、第7世代「パサート」、初代「ティグアン」などとされている。