フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド(SBF)はこのほど、「全国ご当地味噌汁人気投票」を実施、その結果を発表した。
同調査は9月8日~14日、レシートポータルサイト「RECEIPO(レシーポ)」にてネットアンケートを実施。投票数は2,147票。性別比率は、男性30.4%、女性69.6%。世代比率は、20代以下 5.2%、30代 22.1%、40代 34.3%、50代 25.7%、60代以上 12.7%だった。
味噌汁の具の人気1位は「豆腐」、2位「わかめ」、3位「ねぎ」
「我が家の味噌汁の具といえば」との問いに、もっとも票を集めたのは978票(45.6%)の「豆腐」で、約半数近くが我が家の味噌汁の具といえば「豆腐」を思い浮かべるという結果だった。2位は「わかめ」で413票(19.2%)、3位は「ねぎ」で212票(9.9%)となった。
その他の具を見ると、「たち(タラの白子)」(北海道)、「じゅんさい」(秋田県)、「そうめん」(奈良県)、「カニ」(鳥取県)、「牡蠣」(広島県)、「豚三枚肉」(沖縄県)など、その地域ならではの具材が登場した。
全国区では「マルコメ」ブランドが強いが、エリアごとに特色も
我が家で使う味噌のブランドでは、「マルコメ」が748票(34.8%)で1位となった。
以下は票が分かれ、2位は「ハナマルキ」で82票(3.8%)、3位は自分で作る「自家製味噌」で78(3.6%)票、4位は「マルサン」で70票(3.3%)、5位は「イチビキ」で56票(2.6%)といったように、地域ブランドや自家製味噌などがランクインしており、日本人の食卓に欠かせない味噌汁だけに、その味の決め手となる味噌にこだわる人が多いることがわかったという。
さらに、投票者の出身地別に、各都道府県で「我が家で使う味噌ブランド」として1位に選ばれた味噌のブランドを見ると、ランキング同様、全国区では「マルコメ」が圧倒的な強さを見せた。
ただし、味噌カツや味噌煮込みうどんなど、独特の味噌文化を持つ愛知県とその隣の岐阜県では「イチビキ」(イチビキ)ブランドが1位を獲得。その北に位置する石川県、富山県、福井県では「日本海味噌」(日本海味噌)が1位となるなど、東日本と西日本の境界線である北陸・中部エリアで地元の味噌ブランドへのこだわりが見られた。
この他、四国では愛媛県で「ギノーみそ」(義農味噌)が1位に、高知県で「御膳みそ」(ヤマク食品)が1位となった。「御膳みそ」はヤマク食品の本社がある徳島県でも「マルコメ」ブランドと競っている。九州では、長崎県で「チョーコー」(チョーコー醤油)ブランドが1位に、大分県では「フンドーキン」(フンドーキン醤油)ブランドが1位に。いずれも麦味噌を中心にしたラインアップが地元県民の支持を得ている。
投票者の味噌汁にまつわるエピソードを見ると、「北海道では、鱈の白子をたちと呼び、特にスケソウダラの白子はスケダチと呼び、お味噌汁の具によく使われます。ふわっととろける味わいは、心も体も温めてくれます」(北海道出身・40代・女性)や、「味噌の本場・信州ですが、春の味覚といったら、『根曲がり竹』と言う竹の子とサバ缶で作る味噌汁が郷土料理として昔から食べられています。サバ缶を使うのは、昔は輸送手段が整っておらず、生の魚が手に入りにくかったためだそうです」(長野県出身・40代・男性)など、味噌汁へのこだわりが多数寄せられたとのこと。