故・忌野清志郎さんが率いたロックバンド・RCサクセションの名曲「空がまた暗くなる」が、10月21日スタートのオダギリジョー主演ドラマ『おかしの家』(TBS系 毎週水曜23:53~24:23)の主題歌に決定したことが29日、わかった。

故・忌野清志郎さんが率いたロックバンド・RCサクセション

「空がまた暗くなる」は、現時点でのRCサクセションの最後のアルバム『Baby a Go Go』(1990年9月発売)に収録されており、忌野清志郎が作詞・作曲を手掛けた楽曲。子供のころにはだれもが持っていた勇気を忘れてしまった大人に次の一歩を踏み出すように背中を押してくれるような曲だ。主演のオダギリジョーは「はやりすたりの曲ではなく、RCの曲を使う辺り、このドラマの"粋"なところがわかるでしょ?」とコメントしている。

プロデューサーの佐野亜裕美氏は「昔からずっと好きな曲で、清志郎さんの声が近くに聴こえて、すぐ隣で励ましてもらっているような気がして、社会に出てからはつらいことや悲しいことがあった時には必ず聴いていた曲」と同曲との深い関わりを告白。「石井監督とこのドラマの話を進めていくうちに、この曲がエンディングにかかるようなドラマにしたいと漠然と思いはじめ、脚本作りの参考になれば」と監督に聴いてもらったそうで、「脚本が完成し、ドラマの主題歌をどうしようかと監督と相談した時に、もはや『空がまた暗くなる』しかありえない、という話になり、ダメ元でお願いしたところご快諾を頂きました」と経緯を明かす。

10月期から新設されるドラマ枠「水ドラ!!」の第1弾作品『おかしの家』は、東京・下町の駄菓子屋「さくらや」が舞台。祖母・明子が営む経営状態の苦しい「さくらや」を守ろうと奮闘する主人公・桜井太郎(オダギリジョー)と仲間たちが、「さくらや」を訪れる人々と共に、自身の過去や夢、痛みに向き合い、大切なものに気付いていく姿を描く。演出は、史上最年少でブルーリボン賞と日本アカデミー賞を受賞した若手監督・石井裕也が務める。

なお、1991年より無期限活動休止となっているRCサクセションが、1970年にシングル「宝くじは買わない」でデビューして以来45周年にあたる2015年に、キャリアの総決算となるベストアルバム『KING OF BEST』(ユニバーサル ミュージック)を発売することも決定している。

『おかしの家』で主演を務めるオダギリジョー

(C)TBS