グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会は29日、「2015年度グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。2015年度は、ここ10年来最多となる3,658件の審査対象の中から1,337件がグッドデザイン賞を受賞している。
自動車関連では、マツダの新型「ロードスター」、トヨタ自動車の燃料電池自動車(FCV)「ミライ」、スバル(富士重工業)の運転支援システム「アイサイト」が、審査委員会により特に高い評価を得た100件「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、グッドデザイン金賞等特別賞の候補となっている。
マツダ「ロードスター」は、ウィンドスクリーンを従来より後方に移動させて伝統的なプロポーションを強調しながら、車体前後を大胆に絞り込むことでモダンな表情を与えることにも成功。アルミ製フロントフェンダーは限界まで絞り込みを行い、灯火類は限られた面に収めるべくLED化されるなど、妥協を廃したものづくりなどが審査委員に評価された。
トヨタ自動車「ミライ」は、水素タンク、燃料電池スタック、モーター、バッテリーなど、多くの機器を車体に搭載しなければならない燃料電池自動車をセダンタイプにまとめた工夫などが評価されている。
スバル「アイサイト」は、世界に先駆けて実用化された独自開発の運転支援システムであり、衝突回避のみでなく、追従走行、車線維持など、来るべき自動運転のクルマ社会に必須となる先進的な機能を、いち早く実用化してきた貢献は非常に大きいとの評価を得た。
その他に、オートバイでは、スズキ「レッツ/レッツG」、ホンダ「タクト」、ヤマハ発動機「YZF-R1」が、自動車では、スズキ「アルト」「アルト ラパン」「エブリイ/エブリイ ワゴン」「ソリオ/ソリオ バンディット」「SX4 S-CROSS」、ダイハツ工業「ムーヴ」、マツダ「CX-3」、スバル「レガシィ B4」「レガシィ アウトバック」、トヨタ自動車「アルフォード/ヴェルファイア」、いすゞ自動車「エルガシリーズ」などがグッドデザイン賞を受賞している。