「肉が食べたい! 」と思ったら、それだけで頭の中がいっぱいになってしまい、メールの文面に気がついたら「お世話肉なります」とか書いちゃう経験って肉好きならありますよね。……ありますよね! だけど、そこで気になるのはカロリー。肉とカロリー。この切っても切り離せない問題に最終解答を与えるメニューが東京・水天宮の「よね家」にあった。
茅場町などのビジネス街にもほど近いけど、古い町並みを残す水天宮。そんな街を走る半蔵門線の水天宮前駅から歩いて5分程度のところにあるのが「よね家」。この店の名物ランチこそが、肉とカロリー問題に最終解答を与えてくれる「鳥わさ丼」だ。
鳥わさというと、あっさりとしながらもピリッとした風味がたまらない。焼き鳥店などにあると、酒飲みなら歓喜の余りに小躍りしちゃうメニュー。それを丼スタイルで提供するようになったのは「10年ほど前から」と教えてくれたのは店員の米山さんだ。
「もともと、大将が居酒屋である当店のランチメニューを考えた際にできあがったメニューなんですよ。ランチは限定50食の鳥わさ丼のみですが、ランチが開始されて以来、皆様にご好評いただいています」。
それではと早速、「鳥わさ丼 並」(920円)をオーダーすると、丁寧に盛り付けられた美しき肉の山がやってきた。
「コリコリ & ツーン」に箸が止まらない
切り込みの入った鶏肉がごはんの上に山のように盛り付けられ、さらにその上に菊の花、赤シソの芽、シソの千切りがのり、何より眩い輝きを放つワサビもこんもり。丼から、鶏肉をつまみあげると切れ込みからプルプルとしたレアな部分が覗く。鶏肉の下には海苔とゴマがたっぷりとまぶされたごはん。見るからにウマそうな気配である。
鶏肉を口に入れると、ワサビの辛味と香りがツーンと鼻と口を突き抜けていく。鶏肉の食感は、火が通っている部分とレアな部分とで異なり、レアな鶏肉のコリコリ感がたまらない。また、鶏肉なのであっさりはしているが、素材本来の滋味をしっかりと堪能できる。醤油ダレの染みたごはんも合わせてかきこむと、渾然とした旨味が襲い掛かってくる。ワサビ自体も本ワサビを混ぜて使っているとのことで、辛味の中に甘味が感じられて、箸が止まらなくなること間違いなし!
「鶏肉はレアな部分もあるので、鶏専門の肉問屋さんにその日の中で一番新鮮なものを選んでいただいたムネ肉。問屋さんで皮や脂を極力取り除いていただいたあとに、さらに仕込みの段階できれいに処理をしています。それを湯煎し、氷水につけて水分を入れて、切り込みを入れて……と仕込みには3時間くらいかけているんですよ。そのため、ランチ開始の11時45分から限定50食としています」。
限定50食、納得です! こんなに肉がおいしくて、しかもヘルシーという奇跡を起こしているんですから!
「そう言っていただけるとありがたい限りです。女性の方はもちろん、高齢の方にも『肉なのに軽く食べられる』と喜んでいただいていますね。あとはスポーツマンの方などにも筋力トレーニング後の食事にぴったりだと言っていただいたことがあります」。
罪悪感なく肉がたっぷり堪能できるこの「鳥わさ丼」、すべての人にオススメだ!!
※価格はすべて税込
(文・A4studio牛嶋健)