私たちの結婚相談所に登録されている会員から「恋愛と婚活の違い」についてよく尋ねられます。「異性を愛する」ということに関しては、恋愛も婚活も、基本的には同じです。

しかし、婚活には自分が選んだ相手と添い遂げる覚悟があるのかどうかを求められること。またもうひとつには、恋愛と婚活では、それをうまく進展させるためのテクニックにも違いがあることです。今回は、婚活には不向きな「恋愛テク」についてお話しします。

1.自分をよく見せようと振る舞う

婚活中に自分の希望や条件以上の相手と知り合った場合、その人を逃すまいと精いっぱいの背伸びをしてまで交際を続けようとする人がいます。

たとえ、婚活に対するモチベーションが上がる相手であっても、無理をして自分の身の丈以上に振る舞うことは止めるべきです。無理をしてよく見せようと振る舞っていると、必ずどこかにほころびが生じます。ほころびが露呈することで、早晩に関係が破綻を迎えるであろうことは想像に難くありません。

2.相手に気を遣い過ぎる

理想とする相手との結婚が射程圏内に入って来ると、肩に力が入ってしまうのは否めません。婚姻届を出すまでに、さらにがっちりと相手を押さえ込もうとして、必要以上に気を遣ったり、尽くし過ぎたりというような傾向が散見できます。できるだけ肩から力を抜き、尽くし過ぎるのは止めにしましょう。

「ありのままの自分+α」を出すくらいがちょうどいいでしょう。力を入れ過ぎると、結婚までに疲弊を起こすのが目に見えています。

3.過去の恋愛経験を話し過ぎる

もし相手に問われても、過去の恋愛経験や性体験をあからさまに答えるのは控えましょう。ましてや、性体験の話は、できるだけオブラートに包む感じくらいが良いかもしれません。あまりにも経験豊富であると取られると、結婚の相手として選んでもらえる可能性が低くなることもあります。

お互いに知りたいことであると思いますが、多少は秘密の部分を残すくらいが、あなたの魅力を損なうことなく、うまく婚活を進めることにもなります。

恋愛と婚活の違いは、結婚を前提としているか否か。婚活中は、自分をよく見せたいがために、要らぬ背伸びをする、相手に気を遣い過ぎる、など自分を演出してしまいがちですが、それは止めるべき。結婚後は、長い期間をずっと一緒に過ごすことになります。いつかは虚飾のメッキが剝がれ、それらが演出であったと、相手に悟られるのも時間の問題です。

将来、相手を落胆させることのないよう、力を抜いて婚活に向き合いましょう。

執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)

福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。

坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」

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