会社に後輩や部下ができれば、日々の業務の中でちょっと注意したいこと、気になることが出てくる。しかし、実際のところ「どこまで言っていいのか……」と飲み込んでしまう人もいるのではないだろうか。そこで、マイナビニュース会員300名に、「後輩に言いたいことがあったけど飲み込んだ経験」についてアンケートをとった。
Q.後輩に言いたいことがあったけど飲み込んだ経験はありますか?
はい 12.3%
いいえ 87.7%
■仕事に対する言葉
・「努力不足等」(24歳女性/その他/事務系専門職)
・「もっときちんとした人間になってほしい」(35歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「入りたての新人で、まだ学生気分の仕事のやり方をしていて、怒りたかったけど、最近は、すぐにやめてしまう新人も多いので、かなり丁寧ないいかたで注意をしました」(50歳以上男性/電機/技術職)
・「おまえ、なんで電話に一切でない?」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「言葉足らずすぎ」(22歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「自分で調べてみたら」(29歳男性/自動車関連/技術職)
■社会人としてのマナー
・「態度が悪かったが、逆恨みされたら嫌なので言えなかった」(32歳男性/通信/技術職)
・「挨拶をしっかりしろ」(31歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「身だしなみについて注意しようと思ったのですが、自分もそんなに立派じゃないなぁと思って注意しませんでした。社会人として必要な身だしなみやマナーって特別学ぶ機会がなかったのでできる人とできない人の差が結構ありますよね」(37歳男性/金融・証券/営業職)
■会話の口調など
・「返事が『うん』と言ってしまう子がおり、これはわざとでもなく自然だろうなと思って気をつけたほうがいいよと言いたいが言っていない」(33歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「はいが多い」(32歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「細かい敬語、言葉遣いの違いについて。あまり細かく注意するのもネチネチしているようで相手のやる気を削いでしまう気がしたから」(30歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「男の後輩には『~ッス』みたいなバカっぽい言葉遣いを今すぐやめろ。頬杖をつくな。女の後輩には、それチーク濃すぎでしょ……おてもやんか!?」(28歳女性/商社・卸/営業職)
・「大学生気分が抜けていない感じの口調」(27歳女性/商社・卸/事務系専門職)
■ミスについて
・「同じミスをするので怒りたかったが、飲み込んだ」(34歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「同じことを繰り返す」(48歳女性/学校・教育関連/クリエイティブ職)
・「毎日遅刻するので自覚させるために出社時間を記録させたが、その記録自体が実際の出社時間ではなく、遅刻の記録にならなかったのを見て、言っても無駄だと思った」(50歳以上女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
■酒席でのできごと
・「会社の飲み会で少し羽目を外しすぎていた後輩。本人は全く覚えていないようだし、注意しても仕方ないかなと思った」(24歳女性/食品・飲料/専門職)
・「酒に呑まれるとタメ口になることを指摘して説教しようかとも思ったが、酒が入ってのコトなので我慢した」(32歳男性/商社・卸/営業職)
・「食べ方が汚い」(40歳男性/学校・教育関連/営業職)
■後輩に対しての思い
・「言うともっと凹んで仕事になりそうになかったから」(31歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「今の時代の子は仕方ないのかな…と思った」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「最近の子は折れやすいので、たいてい飲み込んでます」(47歳男性/その他/クリエイティブ職)
■その他
・「根拠のない(と思われる)自信を示してきた時は、『おまえ○○か』と言いたいが、態度を保留して受け流すことにしている。天才ゆえかもしれないし、○○なら厄介だから」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)
・「もうちょっといいやり方あるだろと思ったけど、今は我慢して自分で解決させようと、我慢した」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「本当にパソコンが使えなさすぎる(フォルダが作れないとかのレベル)上に、勉強もしないから、邪魔になるから辞めてくれと言いたかった」(25歳男性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
■総評
後輩に対して言いたかったこと、態度やマナー・口調に関しての意見が多く寄せられた。「その態度はありなのか……」と思いながらも、自分に自信がなかったり、口うるさく思われたくないあまり、黙ってしまう先輩は多いようだ。仕事について「もっとこうした方がいいのに」という言葉や、ミスについて言いたいことも、あまり口に出すと相手が折れてしまうのではないか、と気にしてしまう人が多かった。
あなたが引っかかっていることは、他の人も同様に引っかかっていることかもしれない。後輩のためにも、気がついたことは口に出して注意してあげるのが本当の優しさと言える。逆にもし自分が後輩の立場なら、自分に問題はないのか、注意されづらい後輩になっていないのか、振り返ってみるべきだろう。
調査時期: 2015年9月18日~9月20日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性136名 女性164名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート