ライオンはこのほど、「歯とお口の健康」に関する調査結果を発表した。調査はインターネット上で2015年5月に行われ、20歳代の仕事を持つ女性753人から回答を得た。
はじめに「この1年間に歯茎の不調を感じたことはありますか」とたずねたところ、41%もの人が不調を感じていることがわかった。具体的な症状としては「出血」が69.4%と最も多く、「腫れ」(55.9%)、「痛み」(34.2%)と続いた。また症状として「出血」をあげた人のうち72%が「週1回以上、不調を感じる」と回答した。
次にこの1年間に歯茎の不調を感じたことがある人と、ない人の中からそれぞれ無作為に111人ずつを抽出して、両者を比較するアンケートも行った。
このうち、残業をしている人に対して残業時間を聞いたところ、「45時間以上」の回答者のうち、歯茎の不調がある人は不調がない人の2.4倍、「30~45時間」の回答者では同1.3倍となった。
睡眠時間や間食の習慣についても調査したところ、歯茎の不調がある人の方が「睡眠時間が短い」「間食をする習慣がある」という傾向が高かった。
さらに、歯茎の不調を感じたとき「病院に行く」と答えた人は11.7%にとどまった。行かない理由として最も多かったのが「気が引ける」、次いで「忙しい」となっていて行きたくてもいけない人が半数以上いることがわかった。
同社のオーラルケアマイスターをつとめる平野正徳さんは「残業が多い女性は、睡眠時間が短く、間食も多い傾向があり、歯茎不調との関連がうかがえます」と指摘。歯茎からの出血については「まずは市販薬で対応し、それでも出血が続くようであれば早めに歯科医院を受診してください」と呼びかけている。