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仕事がデキるビジネスパーソンになりたい。
……いや、仕事がデキるビジネスパーソンだと思われたい。……いやいや、願わくば、『仕事をせずに』デキるビジネスパーソンだと思われたい!

正直、そう思っている人多いですよね。ええ、わかります。
日経読んだり 朝活したり勉強会を開いたりせずに、デキるビジネスマンになりましょう。今回は、努力ゼロで「デキるビジネスマン」を装えるソーシャルメディアの活用術をお教えします。

Facebookは社内政治の場外乱闘

mixi全盛期をよく知る世代にとって、ソーシャルメディアで会社の同僚、ましてや上司と繋がるのは少々抵抗があるかもしれません。
しかし、Facebookはmixiのような「お友達とのお茶飲み場」ではなく、「社内政治の場外乱闘場」という一面があることは知っておいたほうがいいでしょう。というのも、Facebookには上司・重役世代にあたる40~50代以上のユーザーが多いのです。

総務省が毎年発行している「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 」を見てみると、40代以上ではLINEを除いてもっとも使われているソーシャルメディアがFacebookで、しかも年々利用率が伸びている、という統計が出ています。
社内政治の場外乱闘といえばこれまでは「ゴルフ」「会社帰りに一杯」「喫煙室」が定番でしたが、今では暗い部屋で毛布にくるまりながらでも社内政治に参戦するチャンスがあるということです。

とは言っても、飲み会で羽目をはずした写真が多すぎて場外乱闘で査定ダウンとなっては目も当てられません。それが心配な方は、ぜひこちらの記事をご覧になってから、続きをお読みください。

テキトーに一言添えてニュースをシェア

いくら社内政治の場外乱闘を戦おうとは言っても、意識高めに仕事観を書き綴ったり、自社を褒めちぎったりなんてことはしたくないですよね。そもそも、それができないから楽な手段をとりたいわけなので、当然です。

そんなあなたに、あなた自身は1ミリも変わることなく「こいつデキるな」風に虚栄を張れる方法をお教えします。この際、そこにある虚しさには目をつぶりましょう。
意識高い人々がナチュラルにやってのけるニュースのシェア方法を真似して、テキトーな一言を添えるだけの簡単なお仕事です。

・知ったかぶりと煽りに効果的な「ほう…」

新聞社系のニュースサイトから適当に記事を拾ってきて「ほう…」と一言書いてシェアしましょう。自分のいる業界に近い内容だと、なおいいです。
「記事の内容を理解した上で今後の展開まで見えているけど、あえて言わないよ。みんなも分かるでしょ?」と煽りたい時に使われる方法です。
「分かるでしょ?」と暗に煽られて気にならない人はいません。マウンティング成功です。

・洞察力の深さを装える「なるほど…」

小難しいビジネス書の書評や、社会問題に関する長いコラムなんかを拾ってきて、この一言を添えてシェアしましょう。
「俺はこの記事を完全に理解し、これからの社会も見えてきた」
という宣言をするために使われます。とてもじゃないけど長くて読む気にならないような記事でこれをやることで、情報収集や勉強に対する真摯な姿勢を誇示することもできます。

・思慮深さを感じさせる「興味深い」

これは、企業合併や子会社設立なんかのリリース記事に添えると有効な一言です。
「この動きの裏に隠された意図まで俺には見えているぞ、な、みんなもだろ?」
と言いたい時に使われています。そんなもの分かっていないし興味もないのでどうでもいいのですが、同僚をビビらせる効果はありそうです。

・仲間感を演出できる「おつかれさまでした!」

新しくオープンしたウェブサイトやリリースされたウェブサービスをシェアする時に使いましょう。もちろん、作った人たちのことは全然知らなくて構いません。大規模で注目度の高いものや、新規性の高いITベンチャー企業のものだと効果的です。関係者に知り合いがいるように見えて、虚栄を張ることが可能。

・英語できるっぽく見える「Awesome!!」

これは極め付けでしょうか。
ブログメディアが翻訳して紹介してくれている海外記事の原文をわざわざ持ってきて、この一言とともにシェアします。英語ができる人は普通に使う方法です。
勘違いされて英語の必要な部署に送り込まれても困りますので、あまり難しい単語は使わずに「Gooood!!」とか「Awesome!!」とか「Yeah!」くらいに留めておきましょう。

虎穴に入らずんば虎子を得ず ただし虎子に噛まれたら死ぬ。

意識を高めることはできなくても、真似ることならすぐにでも始められます。それで得するならやっておきましょう。虎穴に入らずんば虎子を得ず、です。

ただし、真似をしすぎて本当に「デキるビジネスマン」になったような錯覚に陥らないようにご注意ください。ここで紹介しているのは「虚栄を張る方法」に過ぎないことをお忘れなく……。

虚栄、虚像を演じているうちに本人が飲み込まれてしまうことはよくあること。虎子に噛み殺されないように気を付けて、意識は低く、志は高く、社内政治の場外乱闘を戦ってください。

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