手芸をする時に、いろんな色のフェルトを購入して、全部使い切れないまま切れ端が残りませんか。いつか使うかもしれないと保管していても、なかなか使い道がなく捨てるのももったいない気がします。その残ったフェルトを使ってバラを作りましょう。

材料

・フェルト (あまりの切れ端でOK)

・ボンドまたはグルーガン

・ハサミ

・装飾用にあまったリボンなど

実際に作ったバラのオーナメントです

フェルトはもちろんですが、リボンやレースも残り物を使って作ってみました。アレンジ次第で、バラモチーフを使ったインテリア小物などにも利用できると思います。

使うのは残ったフェルトと接着剤、そして周りの飾りアイテム

バラを作るための材料は、フェルト (あまりの切れ端でOK)、ボンドまたはグルーガンとハサミです。あまったリボンなどがあれば、飾り用として合わせて使用します。

フェルトの色は、今回はバラらしく赤を使いますが、白や青、黄色など残っている手持ちのカラーフェルトを使用してください。

まず、細長くフェルトを裁断します

今回使用するフェルトは横幅60cmのものですが、手のひらサイズのバラを作るために、横40cm、縦5cm程を目安に裁断しています。

大きさがわかりやすいように定規を置いていますが、丁寧に切りそろえる必要はなく、写真のようにざっくりと切っても、できあがりにはまったく影響ありません。

次にフェルトの中心に5~6カ所切り込みを入れます。ここでも、きっちり中心線を計って切り込みの幅も整える必要はなし。フリーハンドで適当に、ボタンホールのような穴をあけるようなイメージです。

フェルトの中心に沿って、切り込みを入れ終わりました。

ご覧のとおり、ずいぶん適当な目分量で穴が開いていますが、ここでも定規は使わず目算でハサミを入れています。

フェルトの片側を切り込みの中に通します。上から通すか、下から通すかは、やりやすい方向でかまいません。

通した端を軽く引っぱります。ここでは、強く引かずにやんわりと引いて整えるようにしましょう。

同じ要領で次々と端を穴に通します。

穴に向かって通した向き (上から、または下から通した) はそろえて、同じ手順を繰り返すように、端を順々に穴に通していきます。すべての切り込みに端を通し終わると、クルクルと同じ方向にねじれたようになります。

このねじれたフェルトをぐるぐると巻きます。

両端を持った手の片方を動かさず、反対の端を手に巻きつけていくようなイメージで作業します。巻き始めがバラの中心になるので、始めは強めに巻き、徐々に柔らかく巻いていくのがバラっぽく見えるコツです。

巻き終わったら両端を接着し、完成です。動かさなかった片側と巻き終わりを合わせ、グルーガン (ボンド) でくっつけます。

花びらの形は、フェルトを少しつまんだり押さえたりして後から調整できるので、神経質にならずにくるくる巻いて接着しましょう。これであっという間にバラの花が完成です。

同じ要領で、大きさを変えてバラを作ってみました。

色やフェルトの大きさ、巻き方次第で、いろんなバラができあがります。ちなみに、一番大きく見えるのが今回手順で紹介した40cm×5cmほどのフェルトです。小さく見えるのは、よく手芸店で販売している20cm四方のものを、3cm幅の短冊に切って作ったものです。

冒頭の完成写真は、できあがったバラを、小さく切った台紙にグルーガンで接着してリボンを組み合わせたもの。台紙は家にあった菓子箱を代用しましたが、このように盛ってしまえば台紙も見えません。

この他にもバラをたくさん作って、リースに貼り付けたり、ヘアゴムにくっつけたり……アイデア次第でいろんなアイテムが作れます。切って巻くだけの、簡単フェルトバラ、ぜひ作ってみてください。

執筆: 竹林みか (ベル・エキップ)
猫と小銭稼ぎをこよなく愛す主婦ライターです。