総務省は25日、2015年8月の全国の消費者物価指数(CPI、2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は前年同月比0.1%下落の103.4となり、2013年4月以来、2年4カ月ぶりに前年を下回った。原油価格の値下がりに伴い電気代やガソリンが値下がりしたことなどが影響した。前月比は横ばいだった。

全国 消費者物価指数(出典:総務省統計局Webサイト)

東京都区部は3カ月連続マイナス

総合指数は103.9で、前年同月比は0.2%の上昇、前月比は0.2%の上昇。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は101.5で、前年同月比は0.8%の上昇、前月比は0.3%の上昇となった。

10大費目の前年同月比をみると、光熱・水道が5.9%下落、交通・通信が2.7%下落、住居が横ばい。一方、食料は2.7%上昇(生鮮食品7.6%上昇、生鮮食品を除く食料1.8%上昇)、被服および履物は1.7%上昇などとなった。

同省は併せて、2015年9月(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数を発表。それによると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比0.2%下落の101.9と、3カ月連続で前年を下回った。前月比も0.1%下落した。

総合指数は102.2で、前年同月比は0.1%の下落、前月比は横ばい。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は100.4で、前年同月比は0.6%の上昇、前月比は0.1%の上昇となった。