初めてのオペラ鑑賞では、どんな演目を見ればいいのかがわからないという人もいるでしょう。ここでは鑑賞デビューする人のために、演目の選び方のコツを紹介します。このコツを押さえておけば、初めてのオペラ鑑賞を思い出に残る公演にすることができるはずです!

オペラはシーズンの間だけ公演がある

意外と知られていませんが、オペラにはシーズンがあるのをご存じですか? 実はオペラは、いつでも公演が行われているというわけではないのです。

オペラは「秋から翌年の夏まで」がシーズンとされ、世界中の劇場はこの期間のみオペラ公演を行います。オペラ鑑賞を行う際は、お近くの劇場で公演がいつ行われるかをチェックしてからチケットを購入しましょう。

演目は有名度で決めてもOK!

どんな演目を見たいのかが決められない人は、まず定番の演目をオススメします。特に学校の教科書で紹介されていた演目を選ぶといいでしょう。

オペラは「総合芸術」とも呼ばれ、数百年前から同じ演目が繰り返し公演されています。教科書に載るような演目はその最たるもの。数百年にわたって愛されているものは、それだけ楽しめる演目であるということなのです。

オペラはネタバレ大いに結構!

オペラ鑑賞の前には、事前にストーリーを調べておきましょう。ストーリーを知らないまま鑑賞する人もいますが、オペラはストーリー展開を楽しむものではありません。出演者の演技や歌を楽しむものなのです。

前もってストーリーを知っている方が演技や歌に集中でき、より充実した鑑賞となります。ネタバレ上等! がオペラなのです。演目のストーリーはネットで簡単に調べることができます。公演が行われる劇場のWebサイトにも多くの情報が掲載されているので、チェックしてみるといいでしょう。

画像提供: 新国立劇場

教えてくれたのは……

(公財)新国立劇場運営財団オペラ広報担当 桑原貴さん

小学生時代から合唱が好きで将来は音楽教師になることを決意。その勉学中の高校時代に観た「蝶々夫人」でオペラに傾倒。名古屋音楽大学声楽学科に入学。卒業後、音楽制作事務所を設立。名古屋音楽大学オペラ研究員、中学高等学校の音楽科非常勤講師の兼職を経て、1997年から新国立劇場に勤務。


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