リコーイメージングは9月25日、防水性能と耐落下衝撃性能を強化したコンパクトデジタルカメラ「RICOH WG-40」と「RICOH WG-40W」を発表した。発売は10月23日。価格はオープンで、推定市場価格はWG-40が3万円台半ば、WG-40Wが3万円台後半(いずれも税込)。

RICOH WG-40

2014年10月に発表された「RICOH WG-30」の後継モデル。カラーはブラックとイエローの2色を用意する。IP68相当の防塵・防滴性能を備え、水深14mで連続2時間の水中撮影が可能なほか、1.6mからの落下に耐えうる耐衝撃性能を持つ。マイナス10度でも動作する耐寒構造や、100kgf(重量キログラム)までの重さに耐える耐荷重構造を採用する。

RICOH WG-40(左からブラックとイエロー)

水中での撮影をサポートする機能として、「マーメード」と「マーメードムービー」モードを引き続き搭載。色再現やコントラストなどの画像処理を最適化し、水中で失われがちな赤系の色を美しく再現できるようにしたほか、コントラストの低下を効果的に補正し、クリアな画像を実現している。マーメードモードには、1度のシャッターでフラッシュ非発光と発光の2枚を連続して撮影しておけるフラッシュモード「発光禁止+強制発光」を新たに搭載した。

画像仕上げには、深みがあり、明るく華やかな雰囲気にする「雅(MIYABI)」、コントラストが高く、メリハリのある仕上がりにする「リバーサル」を追加した。そのほか、シーンモードで「風景」を選択した際のホワイトバランスを最適化し、緑を色鮮やかに描写する。

焦点距離は35mm判換算で約28~140mm相当をカバー。被写体に最短1cmまで寄れる近接撮影、画質を維持しつつ最大約36倍ズーム(35mm判換算で1,008mm相当)が可能な「インテリジェントズーム機能」をサポート。そのほか、撮影モードとして、一度に複数枚の画像を撮影、合成してブレの少ない画像を作る「手持ち夜景」モード、被写体を大きく写せる「デジタル顕微鏡」モードなどを搭載。レンズの周囲に配置されたLED補助光6灯によって、デジタル顕微鏡モードで被写体に寄っても均一に明るく被写体を照らす。各LEDの光量をアップして高速なシャッタースピードを実現し、手ブレや被写体ブレを抑える「瞬間輝度アップ」機能、顔がフレームに収まっているかどうかをLEDが光って知らせる「自分撮りアシスト」機能も持つ。

背面(写真はWG-40W ブルー)

手ブレ補正は、静止画でのブレを補正する「電子式手ぶれ補正」、最高ISO6400まで感度をあげて手ブレを防ぐ「高感度ぶれ軽減モード」、動画撮影時専用の手ブレ補正「Movie SR」を搭載。撮影状況に応じて使い分けられる。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,600万画素の1/2.3型CMOSイメージセンサー(裏面照射型)、レンズが焦点距離約5~25mm相当(35mm判換算で約28~140mm)の光学5倍ズーム、開放F値がF3.5(広角端)~F5.5(望遠端)、レンズ構成が9群11枚(うち、非球面レンズ5枚)、対応感度がISO125~ISO6400。

背面のディスプレイは約23万ドット / 2.7型ワイドの液晶方式。記録メディアは内蔵メモリ(約68MB)のほか、SD / SDHC / SDXCメモリーカードが利用可能だ。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)に対応。

電源はリチウムイオンバッテリー「D-LI 92」を使用する。撮影可能枚数(CIPA準拠)は静止画で約300枚。本体サイズは約W122.5×D29.5×H61.5mm、重量は約192g(電池およびSDメモリーカード含む)。

RICOH WG-40W

RICOH WG-40Wは、Wi-Fi(無線LAN)機能を内蔵したモデル。スマートフォンからリモート撮影や撮影画像の確認などを行える。そのほかの仕様や機能はRICOH WG-40とほぼ共通。カラーはホワイトとブルーの2色を用意。重量は約194g(電池およびSDメモリーカード含む)だ。

RICOH WG-40W(左からホワイトとブルー)