天気予報サイト「ウェザーニュース」を運営するウェザーニューズはこのほど、2015年の紅葉見頃予想および紅葉の名所750カ所の見頃予想日を発表した。
同社によると、紅葉が色づく時期と気温は深く関係しており、秋の気温が低いほど見頃は早まり、高いほど遅くなるという。2015年は8月後半以降、太平洋高気圧の張り出しが弱まり、全国的に平年より気温が低くなった。同時期の低温の影響で北海道の大雪山旭岳や富山県の立山ではすでに色づきが始まり、大雪山旭岳では先週末に平年より早い見頃を迎えたという。
北日本の平野部や東~西日本の山沿いでは10月にかけて気温は平年並みで、見頃も平年並みとなる予想。東~西日本の平野部や九州の山沿いは11月の寒気の流れ込みが弱く、気温が平年より高めとなるので、見頃は平年より遅くなる可能性があるとのこと。
地域別に見ると、北海道では、標高が高い山では紅葉の色づきが始まり、大雪山旭岳で平年より早い見頃を迎えた。平野部の紅葉は、9月後半~10月の気温が平年並みのため、見頃も平年並みとなる予想。2015年の秋は天気が周期変化し、紅葉の色素の生成に必要な日照と秋らしい冷え込みが十分に見込まれるため、鮮やかな色づきが期待できるという。
東北地方では、10月にかけて気温は平年並みの予想で、紅葉の見頃も広範囲で平年並みとなる見込み。北海道と同様、鮮やかな紅葉にも期待できる。しかし、太平洋側では8月後半、オホーツク海高気圧からの湿った風の影響で日照が少なくなったため、同時期の天候の影響を受ける標高の高い山では色づきへの影響がやや心配されるという。
関東地方では、山沿いの10月の気温は平年並みとなるため、紅葉の見頃も平年並みとなる予想。平野部では11月の気温が高めとなる見込みで、平年より遅めの見頃となるという。鮮やかな紅葉にも期待できるが、8月下旬~9月上旬の悪天候の影響で日照が少なかったため、山沿いのエリアでは色づきへの影響が懸念される。
中部地方では、平年並みの時期に見頃を迎える見込み。東海地方では、11月は平年より気温が高めとなる予想で、紅葉の見頃は平年より遅くなる予想となっている。関東と同様、山沿いのエリアでは色づきが心配される。
近畿地方の山沿いでは10月の気温が平年並みとなるため、平年並みの時期に紅葉の見頃を迎える見込み。平野部では11月は平年より気温が高めとなる予想で、見頃は平年より遅くなるという。葉の色づきが遅い一部のエリアでは、色づきが控えめになる可能性もあるとのこと。中国・四国地方も近畿地方と同様の予想となっている。
九州地方では、山沿い・平野部ともに11月の気温が平年並みとなる予想で、紅葉の見頃は平年より遅めとなる見込み。近畿地方などと同じく、葉の色づきが遅い一部のエリアでは色づきが控えめになる可能性があるという。