私たちの結婚相談所に登録されているメンバーは異口同音に「婚活がこんなに準備が必要なものだと思っていなかった」と語ります。皆さんが思っている以上に労力と強いモチベーションを維持することが求められるのが婚活です。

自分の希望にかなうお相手を見つけたいと思うのであれば、まずはあらかじめそれなりの準備をしてから結婚に向けた活動に望むべきです。今回は、婚活を始める前に決めておきたいことをいくつか挙げてみたいと思います。

1.期間

漠然と「婚活をしたい」と思っているだけでは状況は何も進みません。また、だらだらと婚活を続けていても良い結果は出ません。「●●までに結婚する」と自分に対しての期日や年限のくくりを設けてください。

ちなみに、私たちの結婚相談所では、登録から成婚までの期間を「おおむね6カ月」と決めています。自身の力で婚活をする時もあらかじめ期間=目標を設けること。期間を決めることでおのずと「今やるべきこと」が洗い出されてくるはずです。

2.予算

婚活パーティに参加する、結婚相談所に登録する、どちらも費用がかかります。合コン1回あたりの平均的な費用は6,000円程度、婚活パーティにしても同等の費用が発生します。数回の参加で運よくお相手が見つかれば良いですが、なかなかそうもいきません。

「いつ」「何に」「どれくらい」の費用を掛けるのが良いかを考えておくこと。「美活」などに掛ける予算を多めに見積もっておくと費用対効果が高くなることも覚えておきましょう。

3.相手に対する条件

他でも何度も書いていますが、相手に課する条件の数に比例して成婚までの道のりは遠くなります。「この条件だけは譲れない」または「この条件を満たしていれば良い」など、お相手に対するボーダーラインを決めておきましょう。

「もっと条件に合致する人がいるはず」と欲が出てしまうのが必定ですが、ボーダーラインをクリアしている相手なら、まずは交際してみるべきです。交際してからでないと分からない部分を知ることもできます。

婚活には時間と労力とお金が必要になります。しかも、それらを高レベルで維持しなければなりません。モチベーションの高さも要求されるでしょう。努力の結果、良いお相手が見つかれば問題ありませんが、婚活に掛けたリソースが無駄に思えることもあるでしょう。目標やゴール先を決めて、効率良く、自身の貴重なリソースを注ぐこと。これが、結婚に対して後ろ向きな心理状況に陥る「婚活疲れ」を回避するのにも有効となります。

執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)

福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。

坂田陽子の結婚相談所「ブライダルジャパン」

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