京王電鉄は24日、新しい事業用車両の導入について発表した。総合高速検測車「DAX(Dynamic Analytical eXpress)」や運搬用貨車を牽引する車両として2両が導入され、運行路線は京王線全線とされている。
総合高速検測車「DAX」(クヤ900形)は、営業列車と同じ速度で走行しながら軌道・架線を同時に検測できる車両。2008年から京王線に導入され、検測精度の向上と検測周期の短縮化を可能とした。現在、「DAX」やレール運搬車(チキ290形)を連結して運用する事業用車両として、デワ600形が3両在籍している。
今回導入される新造車両は、京王線で活躍する9000系に準じたステンレス車体(先頭部は鋼製)で、1両あたり全長20m・重量37.0トン。営業列車の差別化と夜間走行時の視認性を考慮し、前面塗装に黄色を採用。「京王レッド」「京王ブルー」(京王電鉄のコーポレートカラー)の帯も、9000系とは異なるデザインとなっている。
同車両は排雪板も備え、降雪時に運行して線路上の除雪を行い、列車運行への影響を軽減させるという。9月下旬から日中、京王線で機能確認などの試運転を開始する。