生命保険文化センターはこのほど、「2015年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」を発表した。それによると、生命保険の世帯加入率は89.2%と、2012年度の前回調査より1.3ポイント減少し、比較可能な2003年度以降で最も低くなった。なお、民間生保ベースでは78.6%と、前回より0.2ポイント増加した。
年平均保険料、初めて40万円を割り込む
加入世帯が1年間に支払う生命保険料の平均は前回比3万1,000円減の38万5,000円と、初めて40万円を割り込んだ。2003年度(53万3,000円)と比較すると、14万8,000円減少した。一方、民間生保ベースでは同5,000円増の37万円となったものの、2003年度(38万7,000円)と比べて1万7,000円減少した。
1世帯当たりの普通死亡保険金額の平均は同340万円減の2,423万円と、引き続き低下傾向がみられた。他方、世帯主に万一のことがあった場合に、残された家族のために必要と考える生活資金の平均は同3万円減の328万円と、前回とほぼ同水準となった。
生活保障における公的保障と私的保障の考え方を聞くと、「公的保障と私的保障の両方が必要」が85.0%と、「公的保障だけで十分」の13.2%を大きく上回った。
調査期間は2015年4月2日~5月17日、有効回答は2人以上の世帯4,020世帯。