ソリマチはこのほど、全国の中小企業・個人事業者を対象に実施したマイナンバーへの対応状況に関する調査結果を発表した。それによると、マイナンバー開始に向けて準備を完了した人はわずか1.3%となった。
9割超が内容を理解していないことが判明
マイナンバーへの対応状況を尋ねると、「まだ何も着手していない」が50%で最も多く、「情報収集、計画中」は30%。一方、「完了している」は1.3%にとどまり、「取り組んでいる」は10%、「始めたばかり」は9%となった。未対応の回答者からは「中小零細企業はどうしたらいいのかわからない」「当社の従業員数で特別な対策が必要でしょうか」などの声が寄せられた。
マイナンバーの内容について、「十分知っている」と答えた人は8%。他方、「大体知っているが、詳細はわからない」は62%、「名前は知っているが、内容はわからない」は29%と、合計91%が内容をよく理解していないことが判明した。
マイナンバーへの対応はどのような内容かと聞くと、「特に予定していない」が35%で最多となり、以下、「セキュリティの強化」が25%、「給与システムの改修」が24%、「マイナンバーに関する社員教育の実施」と「わからない」が同率の21%と続いた。コメントをみると、「クライアントへの周知徹底がかなり大変そう。セキュリティの取り扱いに不安があります」といった不安を訴える人が多かった。
調査期間は2015年8月26日~9月8日、有効回答は1,540人。