多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Google Play MusicとApple Music、どちらがいいの?」という質問に答えます。

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2015年9月3日、Googleが定額制音楽ストリーミングサービス「Google Play Music」を日本でも提供開始しました。Googleといえば、Androidプラットフォームの推進役ですから、他社のストリーミングサービスと比較してより気になる、というユーザも多いのではないでしょうか。

一方、6月に日本でスタートした「Apple Music」は、Android OSのサポートを明らかにしているものの、9月10日現在Android OS版アプリは公開されていません。アプリがないかぎり、操作性など実際の使い勝手の部分を評価できないため、現時点で比較するとなると曲数やコストパフォーマンス、独自機能の部分に限定されます。

曲数でいえば、Google Play Musicは3500万曲、Apple Musicは3000万曲。ただしApple Musicは日本では数百万曲とされ、Google Play Musicのほうが有利です。アーティストの所属レーベル次第の部分もありますが、邦楽作品も多めとの報告があります。

料金はどちらも月額980円ですが、Google Play Musicは10月18日までに登録した場合月額780円という条件を提示しています。無料試用期間はApple Musicが3ヶ月、Google Play Musicが1ヶ月と不利ですが、1週間ほど利用してGoogle Play Musicで満足できるのならば、曲数を考慮すると(長期的には)コストパフォーマンスでApple Musicを圧倒します。

音質面は、一長一短です。Google Play Musicの配信フォーマットはMP3/最大320kbpsですが、Apple MusicはAAC/256kbpsです。ビットレートだけを見ると、Google Play Musicが有利そうに見えますが、Appleはレコード会社向けに専用のエンコードツールを提供しており(Mastered for iTunes)、圧縮音源とはいえ音質に対するこだわりを見せます。

現時点でどちらがいいかの結論は出ませんが、Google Play Musicは10月18日までに契約するとその後月額780円が適用されますから、試用するならばいまだといえます。その後Apple Musicのアプリが登場したあと、比較したうえで決めればいいでしょう。

Google Play MusicとApple Musicのどちらがいいかの結論はまだ出せませんが、Google Play Musicを長期利用するつもりならば10月18日までに決断しましょう