韓国サムスン・エレクトロニクスは22日(現地時間)、韓国・ソウルで「2015 Samsung SSD Global Summit」を開催し、SSD製品の新モデルとなる「V-NAND SSD 950 PRO M.2 NVM Express」を発表した。製品名からも想像できるように、3次元構造の3D V-NANDフラッシュメモリ、M.2フォームファクタ、NVM Express 1.1プロトコルを採用している(インタフェースは最大32Gb/sのPCI Express Gen3 x4)。
2015 Samsung SSD Global Summitの内容は追ってレポートするとして、ここでは「V-NAND SSD 950 PRO M.2 NVM Express」の概要をお伝えする。
ラインナップは256GBモデル(MZ-V5P256BW)と512GBモデル(MZ-V5P512BW)で、10月から出荷を開始する。参考価格は256GBモデルが199.99ドル、512GBモデルが349.99ドル。日本での発売や発売時期、価格は明らかになっていない。
最大シーケンシャルアクセスは、256GBモデルがリード2,200MB/秒・ライト900MB/秒、512GBモデルがリード2,500MB/秒・ライト1,500MB/秒。
最大ランダムアクセスは、4KB・QD32の場合で256GBモデルがリード270,000IOPS・ライト85,000IOPS、512GBモデルがリード300,000IOPS・ライト110,000IOPSとなる。また、4KB・QD1の場合は、256GBモデルがリード11,000IOPS・ライト43,000IOPS、512GBモデルがリード12,000IOPS・ライト43,000IOPSだ。
両モデルとも保証は5年間、または、TBW(Total Byte Written)の範囲内となる。256GBモデルのTBWは200TB、512GBは400TB。
コントローラは「Samsung UBX」、キャッシュメモリは「Samsung 512MB LPDDR3 512MB」。TRIM、S.M.A.R.T、Auto Garbage Collection、AES 256bit暗号化といった機能をサポートしている。今後のファームウェア更新によって、セキュリティ機能のTCG OpalやeDrive(IEEE1667)に対応する予定。
平均消費電力は256GBモデルが5.1W、512GBモデルが5.7W、アイドル時は両モデルとも最大1.7Wで、Device Sleep Modeにも対応している。最大本体サイズはW80.15×D22.15×H2.38mm、最大重量は10g。
対応OSはWindows 7以降で、Samsung NVMeドライバが標準でサポートするのはWindows 7 / 8.1 / 10だが、Windows 8.1とWindows 10はインボックスドライバ(Windows標準ドライバ)で動作するという。また、Windows ServerとLinuxも近日中にサポートする予定となっている。