元AKB48で女優の秋元才加が、10月6日にスタートする、BSジャパン開局15周年記念特別企画『火曜スペシャル 山本周五郎 人情時代劇』(毎月第1・2火曜21:00~21:54)の第2話に出演し、時代劇に初挑戦することが21日、分かった。
秋元が登場するのは、10月13日に放送される「夜の辛夷(こぶし)」。里子に出した子供のために、実際には24歳でありながら客には18歳と偽って必死に生きる女郎・お滝を演じる。お滝は、過去の出来事から男と悪人を憎むが、ある日、客としてやってきた忍成修吾演じる元吉にほれてしまい、秋元が、この気持ちが揺れていく様子を熱演している。
秋元は、日本舞踊を習っているほど、以前から時代劇への出演を希望していたが、長身であり、ハーフで顔立ちがはっきりしているため、なかなかオファーは来ないと思っていたという。しかし、今回早くもその夢が実現。「周りの方を見ると、私ひとり顔が濃いんじゃないかなという不安はあります(笑)」と冗談めかすが、念願の時代劇に気合十分だ。
最初は緊張して「どう取り組めばいいのか分からなかった」というが、「あたま(かつら)をつけて、江戸の町のセットに入ったら、スッとその世界に入っていけました」と調子をつかんだ様子。「大年増」と言われて傷つくシーンの撮影は、自身がAKB48にいた当時に、若いメンバーが次々に加入してきたときの心境を重ね合わせて演じているといい、「いろんな経験が役になってるなあと思っています」としみじみ語った。
BSジャパンの瀧川治水プロデューサーは、秋元について「その凛々(りり)しさと精悍(せいかん)さが、役のイメージと重なりました」と絶賛。「今の時代を生きる旬な女優さんが、山本周五郎の登場人物になりきることで、とても新鮮な作品になると確信いたします」と自信を持って語っている。
『山本周五郎 人情時代劇』は、作家・山本周五郎の短編小説の中から、江戸の長屋を舞台にした作品を中心に、12作品を1話完結でドラマ化。第1話は高橋一生、第3話は平山あや、第4話は森岡龍と、フレッシュな俳優たちが主演を務める。