東京メトロはこのほど、有楽町線豊洲駅に試験設置している透過型のホームドアを使用したシースルーディスプレイの実証実験を開始すると発表した。
今回の実証実験では、有楽町線豊洲駅4番線(和光市方面行ホーム)の先頭から2両目の透過型ホームドアに、縦20インチのシャープ製シースルー型ディスプレイを1台はめ込み、さまざまな映像を流すという。
このディスプレイは、カラーフィルターを用いることなく、赤・緑・青の光源の点灯に合わせて画面を切り替えることで、シースルーのカラー映像を表示するしくみになっている。放映するコンテンツによってシースルーの有無を調整できるため、「透過型ホームドアで表現している駅空間の広がりを生かしたまま、コンテンツを放映することができます」(東京メトロ)。こうした実験は国内初の試みだという。
実証実験は半年程度継続される予定で、通常のディスプレイとの視認性の比較、地下駅の環境に適した映像の検討と技術的な課題の把握を行い、今後のディスプレイ展開への活用を図るとしている。