大きな変更はないと伝えられるiOS 9だが、変化がないのはアイコンや全体のデザインで、よく見れば細部にまで手が入れられている。なかでも検索ツール「Spotlight」は、アプリとの連携や操作の先回り機能(Proactive Assistant)との関係もあり、使い勝手とその機能は大きく変わっている。
アプリとの連携は、『天気』が好例だ。「天気」と入力すればいまいる場所の現在の天候が表示され、「札幌 天気」などと現在地ではない地域の天候も調べることができる。結果をタップすると『天気』アプリが起動し、より詳細な情報を確認できる。しかも一瞬のうちに表示されるため、操作のストレスは皆無に近い。
株価検索も強化された。Appleであれば「AAPL」、Googleであれば「GOOG」とティッカーコードを入力するだけで、操作時点の株価情報が表示される。取引時間内かつリアルタイム情報の入手が可能な銘柄であれば、操作時点の株価をほぼリアルタイムに確認できるので、あらかじめ『株価』アプリに登録しておく必要はない。
日本の株式市場の場合、ティッカーコードは4桁の数値になるが、問題なく検索できる。ソフトバンク(9984)やKDDI(9443)、NTTドコモ(9437)の3社で試したところ、会社名で検索してもWEBページなど株価以外の情報しかされなかったが、ティッカーコードを入力するとたちどころに株価が現れた。
前述したとおり、検索結果をタップして『株価』アプリを起動してもいいが、Spotlightの画面だけでも現在価格と高値/安値の情報は確認できる。『株価』アプリに未登録の銘柄は、タップして『株価』に遷移するとかんたんに登録できるので、ウォッチ対象にするかどうか迷いがある銘柄をチェックするときの技として覚えておきたい。