タレントのヒロミが、20日放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナB面』(毎週日曜10:55~11:15)にゲスト出演し、細分化するハラスメント社会に関して、持論を展開した。

タレントのヒロミ

イジメや嫌がらせを意味するハラスメント。代表的な「性的言動による嫌がらせ」のセクハラ(セクシャル・ハラスメント)や「職場上の地位や人間関係の優位性を背景に部下などに与える精神的・肉体的苦痛」のパワハラ(パワー・ハラスメント)のほか、最近はその不快となる対象が細かく"ハラスメント化"されている。

この日、番組では、コミュハラ(コミュニケーション・ハラスメント)に関するツイートが1万リツイートの反響を呼んでいることが取り上げられ、そのほか、個人のモラルを押し付けるモラハラ(モラル・ハラスメント)、同じ空間でタバコの煙を吸わなければいけない状況に追い込むスモハラ(スモーク・ハラスメント)、本人の意思に反して歌うことを強要するカラハラ(カラオケ・ハラスメント)、専門分野に長けた人が知識がない人を不当に扱うテクハラ(テクノロジー・ハラスメント)、血液型で相手を不当に判断するブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント)、ことあるごとに「ゆとり世代」と言うゆとりハラスメントなども紹介された。

トレーニングジムの経営者でもあるヒロミ。「ハラスメントはどんどん大きくなっちゃってるじゃない? いろんなところにハラスメントがくっついちゃってるから。そうすると本当に生きづらくなっちゃうし、会社で何も言えなくなっちゃう」と経営者の立場からも本音を吐露。さらに、「『彼氏できたか?』とか『彼女できたか?』も聞けないんだから。嫌だったらかわいそうだから、そういう細かいことを従業員に聞かない」と打ち明けた。

また、「こうやってマスコミもいろいろやるから、本当に今の若い子はパワハラとかセクハラとか俺よりもはるかに染み付いている」と分析。ハラスメントに敏感な子どもたちが今後社会に出て行くことを想像して「これから大変だと思う」と心配し、「こういう言葉をいっぱい作っちゃうと、いろんなものに当てはまってしまう。だから、何個かだけにしてくんないかな……」とボヤいて笑いを誘った。

ダウンタウン・松本人志もヒロミの考えに同調。「僕からしたら、"ハラスメント"をやめろと。ハラスメントがハラスメント。"ハラハラ"や!」と多様化したハラスメント社会の息苦しさに悲鳴を上げ、「偉い人の意見がパワハラと言われる。偉い人は何も言えないのか。"偉くなり損"かという話になってきますからね」と疑問を投げかけた。