保険クリニックはこのほど、有職女性を対象に実施した将来の経済的リスクに関する調査結果を発表した。それによると、働く女性の9割超が何かしらの経済的不安を感じていることがわかった。
経済的リスクへの備え、「貯金」が最多
働く女性のうち、「将来の経済的リスクはない」と答えた人は500人中33人で、残りの93.4%は何かしらの経済的不安を感じていることが判明。その内容は、「自分の老後」が376人で最も多く、次いで「病気などで働けなくなること」が292人、「自分や配偶者の親の介護」が280人となった。
経済的リスクを挙げた人に、そのリスクに対してどう備えているか尋ねると、「貯金」が60.0%、「保険」が36.8%で、この2つが大半を占めた。一方、「何もしていない」人も27.2%いた。
備えをしている人に月収の何%くらいを回しているか聞くと、「5%未満」が32.6%、「5%以上10%未満」が31.1%で、計63.7%が「10%未満」と答えた。
保険に加入している人は全体の80.4%で、うち76.4%は医療保険に加入していた。
同調査によると、家計の適正配分では保険料は手取り金額の5~10%以内、貯金は10~15%くらい(地域により異なる)といわれており、それを合計した15~25%を、将来の経済的リスクへの備えとして準備できると安心できるという。
調査期間は2015年8月31~9月1日、調査方法はWebアンケート、有効回答は20~60歳の有職女性500人。