グループセブ ジャパンは、「ティファール」ブランドから今秋に発売する予定の新製品について報道関係者向けに体験会を開催した。ここでは調理の準備に使う家電と電気ケトル、衣服の手入れをするためのガーメントスチーマーについて紹介する。
「素材しりとり」が時短調理を救う
グループセブ ジャパンの調査によれば、ミキサー市場はスムージーの流行によって拡大し、所有率は約6割にも達する。継続的に市場を成長させるための新たなキーワードとして「大容量」を挙げ、結婚や出産、育児をきっかけに、家族で使える大容量なものを求める層にアプローチしていく。
そんな背景で発売されるのが、「ブレンドフォース グラス BL310AJP」だ。一度に調理できる容量は1.25Lで、コップ1杯を300mlとすると、家族4人分のジュースを一度に作れることになる。
ジュースやスムージーだけでなく、野菜のピューレなどを作ってさまざまなレシピに展開する「素材しりとり」も提案。例えばかぼちゃのピューレを一度にまとめて作っておき、「かぼちゃのポタージュ」「かぼちゃのクリームグラタン」「かぼちゃのパンケーキ」「かぼちゃプリン」と同じピューレを使いまわせば、時短調理が可能だ。
続いて、調理準備家電として紹介されたのが、ハンドブレンダー「クリック&ミックス プラス HB865GJP」。ハンドブレンダー市場は2014年秋ごろから伸長しており、今後も成長を続けるとみられる。
ティファールでもハンドブレンダーを発売してきたが、さらにモーターをパワーアップしたほか、スピード調整をきめ細かくできるようにした。2段階だったものが21段階まで調節できるようになったというから驚きである。21段階も必要なのか? と思われそうだが、担当者によれば「スピードを細かく調整できると、ねらい通りの仕上がりになる」とのことだ。
【左・中】21段階(1~20+ターボ)のスピード調節が可能。【右】アタッチメントを付け替えて使う。緑は材料を混ぜる「ブレンダー」、赤は肉などをつぶす「ミンサー」、黄色は生クリームなどを泡立てる「ウィスク」、青は氷を砕くのに役立つ「アイスクラッシャー」 |
電気ケトルはラインナップを拡充
続いては電気ケトル。湯を沸かすという、ただそれだけの単機能製品ではあるものの、コンパクトサイズで軽く、シンプルなデザインを採用したティファールの電気ケトルは、日本で10年連続シェアトップ(台数)だという。グループセブ ジャパンのアンケート調査でも満足度は99%と高評価だ。
昨今、電気ケトルによる事故や注意喚起などが報道されているなか、ティファールの電気ケトルにも「転倒流水防止」設計を採用した新モデル「ノヴェア 0.5L」が仲間入り。電気ケトルが倒れても湯がこぼれにくくなっており、湯を注ぎたいときだけ注ぐ「給湯ロック」ボタンを備える。なお、給湯ロック無しの従来製品も併売することで、ユーザーがそれぞれの環境に合わせて選べるようにするとのことだ。
しわくちゃシャツをよみがえらせる
ティファールブランドでは、衣類をケアするアイロンやスチーマーも手がけている。そんな衣類ケア家電として10月に発売するのは、ガーメントスチーマーの「2in1 スチームアンドプレス DV8610J1」と「インスタントスチーム 3320 IS3320J1」だ。スチーマーはハンガーに衣類をかけたままケアでき、アイロン台などを必要としないという点で、手軽に使える。
2in1 スチームアンドプレスは、アイロンとしてもスチーマーとしても使える1台2役の製品。給水タンクと一体化したコンパクトな筐体などが特徴だ。インスタントスチーム 3320は据え置き型のスチーマーで、水タンクとスチームの吹き出し口が分かれており、タンクは床や机に置いて使用する。日本では見慣れない形をしているが、ヨーロッパでは一般的なジャンルの製品だそうだ。毎分最大30gのパワフルなスチームを噴射して、衣類についたシワやニオイをケアできる。衣服だけでなく、カーテンや寝具といった大物にも適しているといえるだろう。