都電荒川線(東京都交通局)の新型車両8900形が18日から営業運転を開始した。8901号車・8902号車の2両が導入され、デビュー記念ヘッドマークを掲げて運行された。

都電荒川線の新型車両8900形(8902号車)

新型車両8900形は直線的なすっきりしたデザインとなり、8901号車・8902号車ともに外観カラーにオレンジを採用。今後はブルー / ローズレッド / イエローの車両を2両ずつ導入予定だという。車内は出入口付近の通路幅を拡大したほか、吊り手を増やし、縦手すりも各所に設置。降車ボタンも増設されている。都電荒川線のマスコットキャラクター「とあらん」をシート柄に採用し、親しみのあるデザインとした。

車内に2画面の液晶画面モニタを導入しており、交通局や東京都の事業PR・告知など案内情報の充実を図る。環境への配慮として、LED式車内照明やVVVF制御装置を採用。運転台脇の視界を広くすることで、安全性向上も図ったという。

都電荒川線の各車両の運行状況は、東京都交通局サイト内「都電運行情報」から車両検索を行うことで確認できる。8900形は朝から営業運転を行い、日中時間帯に荒川車庫での休憩を挟みつつ、夕方以降も営業運転を行っている様子だった。デビュー記念ヘッドマークには「とあらん」がデザインされ、「8900形 DEBUT -Since 2015-」と記されてあった。

デビュー記念ヘッドマークも掲出された

なお、東京都交通局は都電荒川線8900形に続き、10月10日に日暮里・舎人ライナーの新型車両330形を1編成(5両編成)導入する予定だ。デビュー当日の運行開始時間は東京都交通局公式Twitterアカウントにて配信予定とされている。