セブン&アイ・ホールディングスは18日、傘下の総合スーパー「イトーヨーカ堂」について、2020年2月期までに約40店舗を閉鎖する方針を固めたと発表した。
収益性の改善を推進
イトーヨーカ堂は2015年8月現在、全国に184店舗を展開しているが、近年は業績低迷が続いている。今回、2020年2月期までに構造改革による活性化が進まない不採算店舗を中心に、全体の約2割に当たる40店舗を閉鎖する方針を発表。なお、具体的な内容は決定していないとしている。
セブン&アイ・ホールディングスは、2016年2月期第2四半期(連結)の営業利益において過去最高益を達成する見通しで、通期でも同様に過去最高益を目指している。また同社グループは持続的成長に向け、過去のチェーンストア理論の否定、店舗主体の運営体制の構築・強化、オムニチャネル戦略の推進を今年度の重要経営方針として事業を推進しているという。
特に、総合スーパー事業および百貨店事業については、収益性の改善に向けて様々な対策を実施しており、今上期においても、イトーヨーカ堂ではMD改革・大幅な組織変更・単品管理に基づく在庫削減・テナントミックスによる売場活性化、新店開発および不採算店舗の閉鎖などを行っている。