JR西日本は17日、新たな観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」「ノスタルジー」の導入を発表した。ともに2016年春の「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」に合わせて運行開始される予定だ。
「ラ・マル・ド・ボァ」は213系を改造した2両編成(定員52名)。列車名は車体デザインのモチーフとなった「旅行鞄(トランク)」をフランス語で表現したもので、「国内のみならず、海外のお客様にも認知いただける名称と考えております」(岡山支社)とのこと。車内に自転車を組み立てた状態で搭載可能なサイクルスペースを設け、サービスカウンターにて地域の特産品とコラボしたグッズや飲料などの販売を行う。
同列車は来年春に運行開始した後、「当面は瀬戸内国際芸術祭2016や岡山国際現代芸術祭(仮称)を念頭に、宇野みなと線(岡山~宇野間)を中心に運行」する予定。行先に応じて道具の中身を積み替える「旅行鞄」のように、観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」も目的地(運行路線)に合わせて列車名が変更され、宇野みなと線(宇野線)走行時の列車名は「La Malle(ラ・マル) せとうち」になるという。
「ノスタルジー」はキハ47形を改造した2両編成(座席定員136名)。「レトロなタイムカプセルに乗って、さあ懐かしいまちへ!」をコンセプトに、「郷愁」をオランダ語で表す「ノスタルジー」を列車名とした。昭和30~40年代の気動車の一般車両に用いられたカラーリングを復刻し、車内も青色のモケットやびんジュース用の栓抜きを復刻するなど、ノスタルジックな外装・内装を施した列車となる。
同列車は岡山県北部エリアを中心に運行され、2016年春以降、「みまさかノスタルジー」の列車名で津山線を走る予定。車内の窓上部を活用し、岡山県北部エリアの観光スポットも紹介される。なお、「ラ・マル・ド・ボァ」「ノスタルジー」ともに、運行時刻や車内サービスなどの詳細は「決まり次第お知らせいたします」(岡山支社)とのこと。