劇場内は、ある意味で非日常の空間であり、それなりのマナーが必要です。初めてのオペラ鑑賞で周囲の人を不快にさせたり恥をかいたりすることのないよう、劇場でのマナーをチェックしておきましょう。
大きな荷物はクロークへ
劇場には、荷物やコートを預けることができるクロークがあります。荷物やコートは、劇場内に持ち込んで膝の上などに置いておくこともできますが、動かすと音が発生して鑑賞に集中できなくなることがあります。
荷物をクロークに預けておけば身軽な状態で鑑賞できます。クロークは、劇場利用者であれば誰でも無料で利用できるので、ぜひ活用しましょう。
強い香水はタブー!
劇場内では、どうしても周りの人との距離が近くなってしまいます。そのため、強すぎる香水は周囲の人に不快感を与えてしまうことも。香水は、さりげなく香る程度に抑えましょう。
劇場へは余裕を持って行こう
開演時間に遅れてしまうと途中入場となり、次の休憩時間まで、座席の後ろにあるスペースでの立ち見となります。これでは落ち着いて鑑賞できませんので、なるべく時間に余裕をもって入場しましょう。
当たり前のことですが、開演中の撮影や録音は禁止です。他にも、キーホルダーなどがチャリチャリと音を立てないよう注意してください。特に難しく考える必要はありませんが、多くの人が鑑賞していることを意識し、マナーを守った行動を心がけましょう。
画像提供・撮影協力: 新国立劇場
教えてくれたのは……
(公財)新国立劇場運営財団オペラ広報担当 桑原貴さん
小学生時代から合唱が好きで将来は音楽教師になることを決意。その勉学中の高校時代に観た「蝶々夫人」でオペラに傾倒。名古屋音楽大学声楽学科に入学。卒業後、音楽制作事務所を設立。名古屋音楽大学オペラ研究員、中学高等学校の音楽科非常勤講師の兼職を経て、1997年から新国立劇場に勤務。
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