内閣府は17日、2015年4~6月期のGDP2次速報値を反映したGDPギャップの推計結果を発表した。それによると、2015年4~6月期のGDPギャップはマイナス1.6%となり、2015年1~3月期(マイナス1.2%)からマイナス幅が拡大した。
実質GDP成長率が潜在成長率を下回る
これは、実質GDP成長率が前期比年率1.2%減となり、潜在成長率(0.5%)を下回ったためことによる。なお、今回の試算値(マイナス1.6%)は1次速報に基づく試算値(マイナス1.7%)から上方改定された。これは、2015年4~6月期の実質GDP成長率が前期比年率1.6%減から同1.2%減へと上方改定されたことによる。
GDPギャップ=(実際のGDP-潜在GDP)/潜在GDP。GDPギャップのマイナスは供給に対して需要が不足していることを意味する。この推計にあたっては、潜在GDPを「経済の過去のトレンドからみて平均的な水準で生産要素を投入した時に実現可能なGDP」と定義している。なお、GDPギャップの大きさについては、定義や前提となるデータ等の推計方法によって異なるため、相当の幅をもってみる必要があるとしている。