ニフティは17日、2015年10月から2016年3月までの6カ月間、東京都内の一般家庭にてVPNサービス「スマートサーブ」を活用した振り込め詐欺感知システムの実証実験を行うと発表した。
同システムは、クラウド上で通話内容を解析し、振り込め詐欺で使われやすい文章パターンを検知すると、電話を受けた本人と事前に登録した家族にメールで通知するもの。通話データをクラウド上に収集する際には、スマートサーブを介して通信を行うため、第三者によるのぞき見や不正アクセスの心配がないとしている。
検知する詐欺に関するキーワードは、警視庁犯罪抑止対策本部に、固定電話などの機器や解析技術は、パナソニックシステムネットワークスや、NECプラットフォームズなどメーカー各社に協力を得ているという。
実証実験の対象となるのは、東京都内在住の65歳以上の@nifty会員のうち、モニター協力賛同者。使われる機器は、モバイルルーター「Aterm MR04LN」(NECプラットフォームズ製)、パーソナルファックス「おたっくすKX-PD604DL-W」(パナソニックシステムネットワークス製)、無線LAN搭載SDHCメモリカード「FlashAir」(東芝セミコンダクター&ストレージ製)、スマートサーブ専用機器「サービスアタプター」(ニフティ製)、音声認識技術「AmiVoice Cloud」(アドバンスト・メディア製)となっている。