日産自動車は、ドイツのフランクフルトで15日から開催された『フランクフルトモーターショー』(一般公開は17日~27日)にて、クロスオーバーのコンセプトカー「ニッサン グリップス コンセプト(NISSAN GRIPZ CONCEPT)」を世界初公開した。
グリップス コンセプトは、欧州と日本のデザイナーが共同でデザインし、コンパクトクロスオーバーの性能と実用性、そしてスポーツカーのワクワク感とパフォーマンスを兼ね備えたコンセプトカー。
パワートレインは、電気自動車(EV)の技術をベースにしたシリーズハイブリッドEVシステム「Pure Drive e-Power」を搭載。日産リーフと同じ大容量モーターを採用し、最高出力80kW、最大トルク254Nmを実現した。また、EV開発の中で培った様々な制御技術が統合されており、圧倒的な静粛性と優れた燃費効率、スムーズで素早いリニアな加速が可能となっている。
エクステリアは、ダイナミックに流れる面とシャープなエッジが強いコントラストを表現するコンセプト「エモーショナル・ジオメトリー」に基づいてデザイン。ツール・ド・フランスのレース用自転車が両立する「ハイテクでありながらシンプル」という2つの相反する矛盾に着想を得ており、2015年3月に公開したコンセプトカー「スウェイ(Sway)」が欧州で初採用したデザイン要素「Vモーショングリル」「フロント・リヤのブーメラン型ランプ」「フローティングルーフ」「キックアップCピラー」を採用する。
インテリアも、機能性を持たせたシンプルさがテーマ。マットグレーと深い赤みがかったオレンジの色のコンビネーションをインテリアにも使用し、ツール・ド・フランスの印象が強調されている。