マツダはドイツで開催されるフランクフルトモーターショー(一般公開は9月27日まで)にて、クロスオーバーのコンセプトモデル「マツダ 越 KOERU」を世界初公開した。成長著しいクロスオーバー市場に向けたマツダの新提案となる。
同社によれば、「越 KOERU」の名前には「既存の概念や枠組みを越える価値を提供したい」との思いが込められているという。新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」、デザインテーマ「魂動(こどう) - Soul of Motion」を全面採用し、スポーティで洗練されたスタイリングを実現させたクロスオーバー車に。サイズは全長4,600mm(ホイールベース2,700mm)・全幅1,900mm・全高1,500mm。乗車定員は5名とされた。
デザインに関して、前後フェンダーから大径タイヤに向かって伸びるハイライトが地面を蹴る野生動物のような力強さを想起させ、見る者を圧倒するプロポーションに。存在感を増したシグネチャーウイングで強い意志を、奥行きと厚みのあるLED導光リングを採用したヘッドランプで生命感に満ちた瞳を表現したという。一方で日本的な奥行きのある造形の創造にも取り組み、研ぎ澄まされた品格で「魂動」デザインの進化も図った。
スリークなボディ形状を採用するとともに、床下および車両後方の整流に注力することで優れた空力特性も実現。マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」、新世代カーコネクティビティシステム「Mazda Connect」も搭載されるほか、車内に伝わる音や振動を徹底して抑制し、静かで快適な空間を提供する。既存のクロスオーバーとは一線を画す、「『走る歓び』を究めようとするマツダの挑戦を体現するクルマ」に仕上がった。