メールに毎回決まった文を入力するのが面倒です…… - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「メールに毎回決まった文を入力するのが面倒です……」という質問に答えます。

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iOS 8の「メール」は、あらかじめ作成しておいた下書きを利用してメールを書くことは可能ですが、定型文を挿入する機能はありません。時候の挨拶はもちろん、「いつもお世話になっております、○○の△△です」などといった"お約束"の文を登録する機能もないため、メール作成のつど入力することが原則です。

とはいえ、探せば抜け道はあるものです。確かに「定型文を挿入」する機能はありませんが、新規作成したメールへ既製の文を自動入力する機能であれば足りますから、「署名」を定型文入力機能の代わりに活用すればいいのです。

登録方法はかんたん。「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」→「署名」の順にタップし、登録する文を入力するだけです。なにも入力されていない状態では、2行ぶんほどのスペースしか表示されていませんが、改行すれば領域が広がりますから、かなり長めの文でも登録できます。途中で改行を加えることも可能です。

署名が登録できなくなるのでは、という心配も無用です。定型文のあとに署名を登録しておけばいいのです。メール本文を定型文と署名の間に入力するよう心がけるだけですから、特に難しいことはありません。うまく使えば、業務連絡など型が決まったメールの作成スピードは格段に向上します。

複数の定型文を登録しておき、新規メール作成時に必要なものを残してあとは消してしまう、という方法で定型文を使い分けることも可能です。毎回不要な定型文を消すという煩わしさが生じますが、定型文を毎回入力する手間に比べれば大したことはありません。とはいえ、10も20もあると負担が大きくなりますから、せいぜい2つ3つが限度でしょう。