エアバスは現地時間の9月14日、米国・アラバマ州のモービルダウンタウン空港そばに、A320ファミリーの最終組立工場を正式に開設し、製造を開始したことを発表した。同工場ではA320ファミリーであるA319・A320・A321の3機種を製造し、250人のスタッフが勤務する。

エアバス初の「MADE in the U.S.A」

米国での工場開設に関してエアバスのファブリス・ブレジエCEOは、「エアバスは初めて、真の意味で世界的な航空会社となった。そして正真正銘の米国航空会社である。米国に抱えるエアバスの顧客やサプライヤーとより密な関係を築けることは、エアバスの戦略において重要なステップである」とコメントしている。

同工場は2012年に6億ドルを投資した建設計画が発表され、2013年に着工となった。工場で最初に製造されるA321は、2016年春に引き渡しが予定されている。計画としては、2018年までに年間40機~50機の製造を見込んでいる。なおエアバスは、北米の航空会社より今後20年間で単通路機4,700機の需要を予測している。