説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhone 6sを選んだ自分は負け組ですか?」という質問に答えます。
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いえいえ、そんなことはありません……と言いたいところですが、まめにムービーを撮る人は間もなく後悔するはずです。なぜなら、iPhone 6s/6s Plusならではの特徴のひとつが「4Kビデオ」。従来の解像度(1920×1080ピクセル)の4倍もの情報量(3840×2160ピクセル)で撮影できるわけですから、画質が向上する反面ストレージ消費量は増えます。16ギガバイトモデルでは、おそらくあっという間に容量不足に陥ることでしょう。
AppleのWEBページで公開中のiPhone 6sで撮影した4Kビデオを確認したところ)、約21秒でファイルサイズが133.6メガバイトでした。ここから計算すると、1分の撮影で約400メガバイトもの容量を必要とすることになります。ストレージの空きが10ギガバイト程度では、わずか25分でいっぱいになってしまいます。
写真をよく撮る人にとっても、16ギガバイトというストレージサイズは手狭に感じられるはずです。iPhone 6/6 Plusと比べると、アウトカメラ(iSightカメラ)の画素数は8メガ→12メガピクセルに、インカメラ(FaceTime HDカメラ)は1.2→5メガピクセルに増えました。写真1枚あたりのファイルサイズも増しますから、それだけストレージ容量の消費速度がアップします。
ビデオと写真をよく撮る人にとって16ギガバイトモデルはお勧めできないものの、それほど利用していない、という場合には悲観することはありません。いまや音楽はストリーミングで楽しめる時代ですから、かつてほどストレージ容量を必要としません。アプリも、100メガバイト以下であればいつでもモバイル回線から再ダウンロードできる時代です。16ギガバイトモデルは64/128ギガバイトモデルより出費が少なく済みますから、その差額をほかに充当するほうが"勝ち"と考えることもできます。いかがでしょう?