東芝は14日、2015年度第1四半期(2015年4~6月)の連結決算を発表した。それによると、純損益は前年同期の167億3,000万円の黒字から122億7,100万円の赤字に転落した。4~6月期としては3年ぶりの赤字となる。
営業損益は109億5,500万円の赤字
売上高は前年同期比4.5%減の1兆3,498億7,900万円、営業損益は109億5,500万円の赤字(前年同期476億7,000万円の黒字)、税引前純損益は172億8,800万円の赤字(同301億9,000万円の黒字)となった。
同社グループの売上高は、ヘルスケア部門が増収となったものの、ライフスタイル部門はテレビなどの映像事業やパソコン事業が販売地域の絞込みなどにより大幅な減収となり、部門全体では大きく落ち込んだ。営業損益については、電子デバイス部門が好調を維持するも減益となったほか、電力・社会インフラ部門、コミュニティ・ソリューション部門、ライフスタイル部門が悪化したため、赤字に転落した。
2016年3月期の業績見通しについては、不適切会計処理問題の影響などを慎重に見極めている状況であるとし、前回同様に開示しなかった。同社は、公表可能な状況になり次第、速やかに開示するとしている。