不動産経済研究所は14日、2015年8月の首都圏のマンション市場動向を発表した。それによると、8月のマンション新規発売戸数は前年同月比23.7%増の2,610戸となり、2カ月連続で増加した。大型物件の発売が続いたためとみられる。前月比では45.5%減少した。

月間契約率は74.3%

地域別発売戸数は、東京都区部が1,142戸(全体比43.8%)、都下が354戸(同13.6%)で、東京都のシェアは57.3%。このほか、神奈川県が769戸(同29.5%)、埼玉県が181戸(同6.9%)、千葉県が164戸(同6.3%)となった。

月間発売戸数の推移(首都圏・近畿圏)2013年8月~2015年8月(出典:不動産経済研究所Webサイト)

新規発売戸数に対する契約戸数は1,938戸。月間契約率は74.3%で、前月比では9.4ポイント低下、前年同月比では4.7ポイント上昇した。地域別契約率は、都区部71.2%、都下72.6%、神奈川県83.5%、埼玉県66.3%、千葉県64.6%となった。

1戸当たり平均価格は5,872万円で、前月比では81万円(1.4%)低下、前年同月比では188万円(3.3%)上昇。1平方メートル当たり単価は82.4万円で、前月比では2.6万円(3.1%)低下、前年同月比では4.9万円(6.3%)上昇した。

8月末現在の翌月繰越販売在庫数は4,895戸で、前月末比では89個減少。9月の発売戸数は4,000戸を見込んでいる。