ドイツ・ベルリンで開催された家電関連展示会「IFA 2015」のソニーブースには、平井一夫社長肝いりのプロジェクト「Life Space UX」の紹介コーナーも。持ち歩けるコンパクトなプロジェクターやライト型スピーカーなどが展示されていた。

Life Space UXは、室内を模したツアー形式の展示

最初の展示は、すでに発売済みの4K超短焦点プロジェクター

「ポータブル超短焦点プロジェクター」は、10cm角程度のコンパクトなきょう体で、壁際ギリギリに設置しても約20インチ程度の画面サイズを映し出せる。最大で50インチクラスの投写が可能だ。昨年のIFAでプロトタイプとして紹介されていたものが、いよいよ製品化が近づいたことになる。

同社からすでに発売されている「4K超短焦点プロジェクター」と同様に壁に近接させても投写でき、しかもバッテリーを内蔵。屋外でも使用できる。

ポータブル型の超短焦点プロジェクター

超短焦点なので、壁際に置いても十分なサイズで投写できる

家を模した展示ブースでは、天井から吊るして設置・投写して寝そべりながら映像を観たり、デスクの上に置いて天板に投写したり、といったデモが行われていた。また、「家族へのメモ用に冷蔵庫に付箋を貼る」といったイメージのデモもあった。投写した付箋風のメモ画面は、スマートフォン側から編集でき、スマートフォンのメモに手書きしたものがそのまま付箋上に反映される。

天井に設置して寝ながら観られる

テーブルやデスクの上に設置して使うこともできる

投写した映像にタッチして画面を操作することも可能。ジェスチャー操作やスマートフォンとの連携も

付箋代わりに壁に投写。実はこの付箋は投写された映像だ

もう一つが円筒形の「シンフォニックライトスピーカー」。柔らかい光で周囲を照らすことに加え、底部にスピーカーを内蔵しており、周囲360度に対して音が鳴る仕組みになっている。テーブルの中心に置いて照明とスピーカーを同時に兼ねるという利用スタイルが提案されていた。いずれも、発売は来年春の予定だ。

淡い光で雰囲気を演出する「シンフォニックライトスピーカー」。円筒形の360度スピーカーを搭載している