ワコムは、9月9日までドイツ・ベルリンで開催された世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクスショー 「IFA 2015」において、 「21世紀のインク(Internet of Ink)」のコンセプト、およびそれに関連した新製品を展示した。

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IFA ワコムブースでは、デジタル文房具と、「Internet of Things(IOT)」を「インク」に特化した造語"Internet of Ink"の視点に着目したコンセプトや商品群を展示。中でも新製品「Bamboo Spark」は"紙とペン"によるメモ/スケッチなどをすぐにデジタル化できる機能をもった新カテゴリの製品。手書(描)きのメモやスケッチを、さまざまな機器やアプリでスムーズに扱える技術として、同社が提唱・普及活動を行っているデジタルインク技術「WILL(Wacom Ink Layer Language)」が用いられている。現在、同技術を活用したアプリ開発を促進するハッカソンイベント「Inkathon(インカソン)」を主催、ソフトウェア・ディベロッパー向けにSDKを提供している。

また、同展示ブースではこのほかにも、タッチスクリーンで使うスタイラスペン「Bamboo Solo/Duo」、iPad専用のスタイラスペン「Bamboo Fineline 2」、Samsung Galaxy Note等に対応する「Bamboo Smart」なども展示。加えて、クリエイティブにアイデアを練り、仕上げ、アクションする人々をサポートする商品群としての新たな「Bamboo」ブランドのエッセンスを示すメッセージとして、「Making Ideas」を打ちだした。

なお、このたびの展示コンセプトの背景について、同社の山田正彦代表取締役社長兼CEOは、「遠い昔から現在まで、『インク』は人々のクリエイティビティを伝える媒体としての役割を担ってきました。そして、『ペン』はアイデアを形にするためのツールであり続けてきました。両者とも、デジタルとインターネットの時代にふさわしい形に進化を遂げつつあり、ひらめいたアイデアを素早く書(描)きとめ、クラウドで共有して磨き上げ、実現することを可能にします。私たちはこれを、“Internet of Ink”というコンセプトで表現しました。」と語っている。