日本マクドナルドホールディングスは9日、2015年8月の月次セールスレポートを発表した。それによると、8月の既存店売上高は前年同月比2.8%増となり、19カ月ぶりに前年を上回った。ただし、前年8月は使用期限切れ鶏肉問題が発覚して売上が大幅に落ち込んでおり、問題発覚前の水準と比べると依然として低迷が続いている。

客数は28カ月連続マイナス

既存店客数は同3.3%減と28カ月連続のマイナス。既存店客単価は同6.3%増と14カ月ぶりのプラス。全店売上高は同2.7%増と19カ月ぶりのプラスとなった。2015年4月に発表したビジネスリカバリープランの進捗により改善の傾向にあるものの、いまだ使用期限切れ鶏肉問題や異物混入問題の影響が残るなど、本格的なビジネス回復には至っていないという。

売上高ほか前年同月比(出典:日本マクドナルドホールディングスWebサイト)

8月は、昨年好評だった期間限定メニュー「アボカドバーガー」から、今年は「アボカドビーフ」「アボカドベジタブルチキン」「アボカドえび」、朝マックで「アボカドマフィン」を販売したほか、「マックフィズ」Sサイズを100円で販売。また、子供に人気の妖怪ウォッチとコラボレーションした「妖怪ウォッチポテトケース」やハッピーセット「もじバケる」「くまの学校」は、夏休み期間中のファミリーをはじめとした利用者に好評だったという。